不二プロジェクト終了のご報告 | 「佐藤健作不二プロジェクト」のブログ

不二プロジェクト終了のご報告

2015年になって一月が経ちました。
さて、2011年~14年まで三年に渡り、和太鼓とお能の無料公演を行った「佐藤健作不二プロジェクト」。
皆様のおかげで無事に終了しました。
本当にたくさんの方にご協力頂きました。
ご寄付、Tシャツ販売、ボランティアで運営した当プロジェクトは、
終了後、余剰金が発生しましたので、最初にお知らせしたとおり、
被災三県で「子ども達のための活動」をしている四団体様に寄付させて頂きました。
たくさんのご寄付に感謝申し上げます。

====ご寄付先==============
「東日本大震災みやぎこども育英募金」
「福島県保健福祉部児童家庭課」
「いわての学び希望基金」
「ふくしま学びのネットワーク」
合計:180,430円
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「ふくしま学びのネットワーク」さんからは、早速、お便りを頂きましたラブレターラブラブ

webSITE:http://www.fks-manabi.net





==お便りと会報をありがとうございます!==

有名実力講師を福島に招いて、講座を開催していらっしゃる
「ふくしま学びのネットワーク」さん。
福島の子ども達がドンドン成長する様子が、全編カラー写真の素晴らしい会報から
伝わってきますニコニコ

今後ますますのご発展をお祈りしていますアップ

さて、「不二プロジェクト」の公演のテーマは、「祈りは、響く」。
2011年、第一回目の陸前高田公演は、「海と大地へ捧げる祈り」。
2012年、第二回目の石巻公演は、「天に帰った魂へ捧げる祈り」。
そして、2014年、第三回目の相馬公演は、「今を生きるすべての人へ捧げる祈り」として公演を行いました。

 毎回、積極的に出演して下さり、ご自身も東北支援を続けていらっしゃる能楽師・津村禮次郎先生が、
古典をベースにした新たな舞を、これらのテーマに合わせて創作して下さいました。
 一回目は、古典「海人」をベースに龍神を、
二回目は古典「融(とおる)」をベースに死者の思いを表現して下さった津村先生。
三回目は、福島・浜通りの名所「勿来(なこそ)の関」で武将・源義家が詠んだ、

吹く風をなこその関と思へども 道もせに散る山桜かな

という歌に合わせて創作した、武士(もののう)の舞。
佐藤健作が、不死鳥となって「不二」を舞い打つ「サラスヴァティー頌」という曲を、
福島への祈りを籠めて「福島公演特別版」として披露しました。

各公演の模様は、ぜひダイジェスト映像でご覧下さいませ。

12011「岩手・陸前高田公演」https://www.youtube.com/watch?v=6ROJAZQnQIc

22012「宮城・石巻公演」https://www.youtube.com/watch?v=kjJGgkSbYME

32014「福島・相馬公演」https://www.youtube.com/watch?v=4LCB_0cVIkE


2011年の七月に、佐藤健作が東北三県の海岸沿いを十日ほど掛けて縦走し、
「こんな風景がこの世にあるのか」
と驚愕した日から、すでに三年半も経ちます。

三年の間、私たち「不二プロジェクト」は、たくさんの出会いを頂きました。

2011年、いきなりお訪ねした私たちを受け入れ、
一丸となってお手伝い下さった陸前高田の「松原苑」さんは、
海に失われた町の見える高台に特設舞台を組ませて下さいました。
遺体安置所だった石巻市民体育館、そして、復興のシンボル・相馬市民体育館に至る道筋。

気がつくと、本当に多くの方が私たちの背を押して下さいました。

ピンチに陥る度に、継続的にご寄付やTシャツのご注文を賜り、
プロジェクトは息を吹き返してきました。
デザインの提供、宿泊施設やお食事の提供、
リハーサル会場の提供、さまざまなお値引き、
web等でのご紹介等も、本当に助かりました。
現地では多くの地元の方が、色々な面で手伝って下さいました。
温かいメッセージに、勇気をたくさん頂きました。
毎回、遠くからボランティアの皆さんが駆けつけて下さいました。
そして、このブログを読んで下さった皆様のお気持ちに、
背中を押して頂きました。

三回の公演、どの会場でも、涙を流す姿があちこちで見られました。
たくさんの方から、「ありがとう」「元気が出ました」とお声がけ頂きました。

ボランティア参加したガラス作家・笠井秀郎さんが相馬公演の映像撮影をしている時に、
公演中、こんな会話を耳にしたそうです。

息子さん「お父さんが戻ってきたみたい」
お母さま「そうね」

 笠井さんは、
「健作さんが太鼓を打つ力強い背中に、亡くなったお父さんを見たんだね」
と仰っていました。

「見えない力が、この世を創っている」

プロジェクトの最初から、私たちのこの信念は変わりませんでした。
そして、この三年間は、言葉を超えた深い体験の連続でした。
私たちは、存在すべてで味わったのです。

確かに「祈りは、響く」のだ、と。

賜りましたご縁と、素晴らしい体験こそ、私たちの宝物です。

大太鼓「不二(ふじ)」で、海、大地、人の魂へ祈りを捧げたい。
佐藤健作のその思いで始まった「不二プロジェクト」。

これにて、当プロジェクトのすべての活動は終了いたしました。
このブログも、こちらで最終回となります。

つたなく、至らぬ所ばかりの私たちの活動を応援下さり、改めて心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
被災地の益々の復興、皆様の益々のご多幸を、佐藤健作、スタッフ一同心よりお祈り申し上げます。

「佐藤健作不二プロジェクト」一同