私が9歳の小学3年生の頃、ラジオから英語の音楽が流れて来ました。

気付いた時には訳も分からず口遊んでいました。余程その曲が気に入ったのでしょう...


そして月日が流れ、2年後の昭和45年(1970年)。

日本テレビ系列で放送された『おふくろの味』というドラマのタイトルバック(エンディング)で、ラジオで聴いた曲が流れて来たのです。

「この曲は!」と、胸が熱くなり、体全身に鳥肌が立ちました! 生まれて初めて感動した瞬間でした!それは11歳の小学5年生の時でした。

なんと!その曲は The Beatlesの『ヘイ ジュード』でした。この曲は1968年にリリースされたもので、初めてラジオで聴いた時は9歳でしたから、当時ラジオで ビートルズの新曲「ヘイ ジュード」を聴いていた事になります。

当時、ドラマのタイトルバックではオーケストラ演奏で流れており、後に「ポール モーリア グランドオーケストラ」が、ビートルズの曲をアレンジして演奏していた事が分かりました。ドラマの最終回では、確か?オーケストラでなく、オリジナル音源が流れた記憶があります..

 


その後、中学生になっても ろくに音符も読めず、音楽の成績は最悪でしたが、聴く事は大好きでしたので、アルバイト(新聞配達)で稼いだお金でビートルズのレコードを買い、安いプレーヤーで何度も聴きまくりました。そしていつか楽器を演奏してみたいと思いましたが、その「いつか」は訪れる事もなく過ぎ去っていきました..


そしていつの間にか60歳台半ばとなり、年度明けには緑寿(数えで66、満65)を迎えますが、2年前に現役を引退し、ついに63歳の時に「いつか」が訪れます。

幼少の頃に感動した曲を演奏したい!という気持ちが湧き上がり、10ホールズハーモニカ「マリンバンド」(Cメジャースケール)を始めました。(ブルースハープと呼ぶと分かりやすいかな?)


ろくに楽譜も読めず、自己流でヘタっぴですが、自分のお気に入りの曲を最後まで吹き切ると、とても気持ちいいです♪

↑100年以上の歴史を持つ「Marine Band」(マリンバンド)は、木製のマウスピースがパワフルなサウンドを生み出し、古くからブルースやロックのプレイヤーに愛用されている、ダイアトニック ハーモニカ(10ホールズ ハーモニカ)です。


ダイアトニック ハーモニカは、吹き口が一列に10個並んだ形状の物で、吹き口の上面と下面に、互いに逆向きにリードが取り付けてあり、吹いた時と吸った時で違う音が出るようになっています。

ダイアトニック ハーモニカには、GからF#まで 各調が用意されており、本来演奏する曲の調に合わせて、ハーモニカを持ち替えて演奏する事になりますが、私のマリンバンドは初心者向けの「Cメジャースケール」なので、それに合わせて音符を移調して吹いています。

↑レパートリーは..

1..ヘイ ジュード / The Beatles

2..レット イット ビー / The Beatles

3..オブラディ・オブラダ / The Beatles

4..水平線 / back number

5..さすらい / 奥田 民生

6..日曜日よりの使者 / ザ・ハイロウズ

7..月光陽光 / ザ・ハイロウズ

8..情熱の薔薇 / ザ・ブルーハーツ

9..TRAIN-TRAIN / ザ・ブルーハーツ

10..桜坂 / 福山 雅治

11..地上の星 / 中島 みゆき

12..夜空ノムコウ / スガシカオ

13..トップガン アンセム / 映画トップガン挿入曲

14..ふじの山 / 文部省唱歌

15..いとしのエリー / サザンオールスターズ


六十の手習いで始めて、今では大好きな富士山の大自然の中で、マリンバンドを吹く事が一つの楽しみになっています。

この歳になると楽譜を覚える事が難しく、楽譜を見ないと演奏出来ませんが、これからも地道にレパートリーを増やしていこうと思います♪


※『六十の手習い』とは、習い事や学問をするのに年齢制限は無く、何歳になって始めても遅過ぎる事は無いという意味が込められています。