行ってきました。私、初めての芸人単独ライブ。鳥居みゆきはネットで有名になった頃からのファンですが、深く知ろうとしない性格なので、今まで単独の存在に気づいた頃にはチケット即完売。今回はたまたまタイミングが良く、チケットが残っていたので行くことが出来ました。

雑感になってしまいますがネタバレはありますのでまだ観ていない人はお気を付け下さい。









舞台にはスクリーン幕。タイトルが映し出されている。
客入れ曲は80年代を中心とした歌謡曲。
前説前の曲は坂本九の「上を向いて歩こう」
今回、飛行機墜落の話だからね。
演劇論になってしまうのだけど、客入れ曲は大事。主催者側の趣味が見えて
そこで合致すると、見る前から融和性が生まれる。つまり劇に入りやすくなる。

前説は機長に扮したラブ守永。
一通り声出しをしてから、注意事項。
「携帯ですとか音がなるものは、出てる人が不安定になるのでおやめ下さい。こう、飛行機のように不安定になるので」
また、「私は何万回とフライトをしていますので安心してお乗り下さい」
ああ、これは落ちますね。

少し時間が空いてから開演。



ネタについて色々と書こうと思ったのですけど、なんだか元も子もないような気がするので掻い摘んで書きます。

●ビーフオアチキンオアしゃり?→海原雄山→左ばかりに偏らないで!
で爆笑しました。鳥居みゆきの、マニアックな風刺がウケた時に照れ笑いするのがめちゃくちゃ好きなんです。

●ちょっと前の流行った話題からいま話題のネタまで、かなり豊富に入れていた気がします。

●リアルタイムボイスチェンジャーすごい。

●「まあ、これもゴミになるんだけどね」悲しい顔からを見せてからの暗転
コックリさんのオチもそうだけど、かなりこだわりの演出なのだろうと思う。
舞台なのに映像的というか、鳥居みゆきの中でも好きな演出の一つ。

●今回もポポタン。モンスターと化し、周りはノケモンにされるゲーム。ゆーたった、まれに起こる
とポポタン節炸裂。
そして、今回のテーマが何故飛行機墜落なのか?飛行機の定義とは?最初のネタと繋がる。





生の鳥居みゆきは女優のように綺麗で
生の鳥居みゆきのネタは、したたかながらとても熱量を感じる。
遊び心と知性と狂気を併せ持つ、今世最高の芸人だ。
「生と死」というメインテーマを持ち、様々なアプローチを見せてゆく。
それを「お笑い」に変えるというのが凄いところだ。

今回の内容では完全版でのDVD化は不可能なので、実際に観劇出来て良かった。