ぼくにとってコーヒーは
飲み物というよりは
スイーツのひとつ。

昔はコーヒーより断然紅茶派だったけれど
スペイン旅行中に、カフェでもバルでも
お水よりお酒の方が安いくらいで
お酒の飲めないぼくにはコーヒーしか
頼めるものがなかった。
エスプレッソなんてブラックじゃ飲めないので
カプチーノ的なものを。
どこへ入ってもミルクとエスプレッソを1:1の
「カフェ コン レチェ」と注文していた。
するとどうでしょう。
エスプレッソの香り高いコクと
スチームミルクの深い甘み。
これは飲み物というよりは食べ物に近い。
そう、スイーツだ。

ちょうどその頃から日本でもカフェブームで
美味しいカフェラテがいつでもどこでも
飲めるようになったことも手伝って
帰国してからもカプチーノやカフェラテを
好んで飲むようになった。

本格エスプレッソマシーンを備えたカフェは多く
バリスタ常駐のお店なども増えて
馴染み深いものとなったコーヒーなのだけれど…


こんなに衝撃を受けたのは初めて。

ライジングサンコーヒー(東京)の
アイスカフェラテ


東京にもコーヒースタンドがあることは知っていたが
なにしろ通りかかることもなければ、
何かのついでもないような立地にある。

しかし、
よく行く たい焼きのわかば からそう遠くない。
今度機会があれば、と思っていた。

で、寄ってみたのだが。

えーっと、
わかばのたい焼きは
言うまでもなく美味いのだけれど


ライジングサンコーヒーのカフェラテ

これは
一流ショコラティエのボンボンショコラを
初めて食べた時の衝撃と同じ。
香り高く奥行きのある深い味わい。
それまでチョコだと思って食べていた
コンビニで買えるようなチョコレート菓子とは
全くの別物だと知った時の、あの感覚。

カフェラテなのでミルクたっぷり。
なのに1番にスーーっと抜けるのは
フレッシュ果実のようなフルーティーな香り。
そしてフワっとした酸味。
けれども残るのは深い旨味とコク。
ミルクに濃厚な珈琲のアロマが
まさに雄大な海の向こうに昇る朝陽のような存在感!

そこそこ美味しいカフェラテが
どこでも飲める昨今でありながらも
まだまだその奥の奥があるのだと知った。

やはり単なる飲み物というよりは
美味しいスイーツを食べた時のような満足感。
そういった意味でぼくにとっては
コーヒーはスイーツなのである。


ちなみに、ぼくの来店時に
焙煎士である坂口憲二さんが
たまたまいらっしゃいました。
タイミングよくお目にかかれて
得した気分。

言うまでもなく
くっっっそカッコイイ方でした。