今年2月に全摘した右乳房をお腹の肉を使って3日前に再建しました。
再建には自家再建とシリコンインプラントを使うものと選択肢が提示され、
富士子は自家再建を選んだわけです。
 
それぞれのメリットデメリットはきちんと説明は受けていたのですが、
当初入れる中身の違いだけで、変な例えだけど
あんぱんにするかジャムぱんにするかみたいなもので
胸に対してモノを入れる処置は同じだと思い込んで気楽に考えてました。
 
そしたら移植した肉と胸の胸動脈と静脈を顕微鏡を見て縫いつなぐ
スゴイ手術を選択していた事を後から知って驚きました。
手術は8時間から9時間ほどかかりましたが、
コレでも予定時間より早く終わったそうです。
 

乳房再建手術などの組織移植で1番恐れられているのは、

血栓ができて血流障害が起きて
移植した組織が壊死することだそうです。
5%の確率ですが、そういう事がおこりえるので、
障害の発生を早く発見する事が大切ですが、
医師や看護師がずっと付き添ってる訳にもいきません。
 
そこでフレキシブル電子デバイスを使って、
移植した場所の血流が問題なく流れているか
24時間チェックできるようにする研究を
静岡県立静岡がんセンターほか
5つの病院が共同で進めているそうです。
 
手術の前日、その特定臨床研究のモニターに
なってもらえないかと依頼がありました。
全摘手術から半年で再建ができるのは
色んな幸運に恵まれたからです。
お世話になる病院への感謝の気持ちと、
これからの方々のお役にたてるなら
との思いで喜んで協力を申し出ました。
今富士子の手術した胸にはモニターが貼られていて、
そこから発信されるデータを転送するiPadが渡されています。
デイルームに行く時も連れて行くので、ちょっと荷物になるけど、
ドレーンとか麻酔薬とか持ち歩くものは
どっちみちたくさんあるので同じことです。
iPadには中心になって研究をやっている
東大医学部のシールが貼られています。
コレ持っていたら私も東大生とか教授とかに見えないかなぁと
一瞬バカな事考えたりしました。
しかし、今の状態はどこからどう見ても
臨床研究のモニター患者にしか見えませんけどね。
 
そして自分の行動を簡単に記録しています。
強いて言えばコレ書くのちょっと面倒かな。
術後7日間この生活が続きます。
 
さて、この胸の手術痕に貼られたモニターなんですが、
ようやく昨日の午後になってマジマジと見る事ができました。
モニターってどんな大きさなのか謎だったけど、
シール状の薄いものが貼られていました。
これが情報を送信中の時なのかピカピカ光るのです。
思わず写真撮ってしまいました。
 
今まで胸丸出し写真は撮らない、
ブログ公開しないだけでなく
データを機器本体やゴミ箱に残さないため、
自分の記録用としても撮影しない
という富士子なりの鉄則があったのですが、
それを思わず忘れてしまうくらい
自分の胸が光っているのは衝撃でした。
 
さらには撮った写真をデイルーム女子会の仲間に
「ねぇねぇ、私の胸光るんだよ」と
と見せている始末です。
 
仲間も「ホントだ、すご〜い」「ホタルみたい」と
面白がってくれているので、気をよくして
鉄則も全て撤廃してここで写真公開しちゃいます。
 
富士子のホタル胸です。