2019年4月15日(月)

再建・形成外科の外来の待合にいる時に

10階病棟にいるHさんにラインを送った。

 

彼女は一回目の入院の時のお隣さんで

10階デイルームの番人ともいえる人。

肺がん治療のため月二回入院して抗がん剤投与しているのだが、

先週木曜からまた入院していた。

デイルーム女子会のグループラインができてから

こういう情報がすぐ分かるのは助かっている。

 

本当は今日が退院予定だったので

外来が終わってから三島駅まで彼女を送りながら

一緒にランチをする約束をしていたのだが、

土曜日に38度の発熱があり退院も延期となってしまった。

 

彼女の様子が心配で顔を見に行きたいが、

まだ体調が悪ければ無理をさせてしまうことになるから

どうしようと迷っていたが、

「熱も下がったから寄っていって」と

返事が来たので行くことにした。

 

外来も診察開始から2番手で名前を呼ばれすぐ終わってしまったので

10時になるかならないかの時間だったと思う。

いつものように一階の受付で見舞いの手続きをしてしまったところ

「ご家族の方ですか?」と聞かれた。

面会時間前であったことをウッカリしていた。

もうここまできたら、家族になりきるしかないので「ハイ」と答えた。

 

教えてもらった部屋の入口に車いすが置いてあった。

中の様子をうかがうと椅子に座ってテレビをみていた。

臥せっていなくて安心した。

 

声はかれていて時々ゴボゴボしていたけど

それ以外はいつものHさんで

土曜日から今日までの様子を「こんな高熱久しぶりだよ~」

と大変だったことを明るく話してくれた。

昨日までは車いすを使っていたという。

 

急な発熱のため各種検査をしたが結果はまだ出ていない。

「たぶん普通の風邪ではないか」というのが主治医の見解らしい。

お嬢さんが風邪っぽかったのでそれが移ったかもとHさんは言っていた。

何ともないときなら鼻かぜですむことも

抗がん剤を投与して免疫力や体力が落ちていると

大変なことになりかねないことを改めて実感した。

 

とは言え、「普通の風邪」であってくれてよかった。

もっと悪い病気が新たに発覚とかだったらどうしようかと心配していた。

高熱が出た時も入院中でよかったと思う、

すぐに適切な処置をしてもらえるから。

 

今回Hさんは個室だったので部屋で昼過ぎまでおしゃべりした。

その間何度か看護師さんが部屋に来たが、

その日のHさん担当の看護師さんは富士子も入院中よくお世話になった人だった。

あちらもなんとなく富士子の顔は覚えてくれていたようだ。

 

胸のドレインから出ている体液抜き取る処置をしている様子を

写真に撮らせてもらったのがこの人だった、

「写真撮られるの初めて」と言っていたので

変な患者だと印象に残っていたのだろう。

 

病み上がりの人のところに面会時間前から入りびたり

長々話している様子を看護師さんに何度も見られて少し後ろめたかった。

でも、帰る時にその看護師さんが入れ変わりで部屋に入ってきて

富士子に「お見舞いありがとうね~」と言ってくれた。

 

がんセンターの看護師さんはできている人が多いと思った。

 

ちなみに新年度が始まり、新人看護師さんらしい人達の姿も何人か見かけた。

Hさんは点滴の針をさすのがうまい〇〇さんが

「優秀だから東京に引き抜かれていなくなってしまった」と

とても残念そうに話していた。