2019年3月11日
一昨年の12月から朝6時から家から徒歩3分の
クロネコヤマトの営業所に届いた荷物を仕分けて
トラックに乗せるバイトをしていました。
今回の手術では退院予定日から一か月間(3月10日まで)
休みを申請していていました。
術後の調子がすぐれなかったら
そのまま退職するしかないかと思っていたけど
調子がいいので予定通り今日から行きました。
今日はポスト投函のメール便の仕分けなど軽作業を任され、
無理しなくていいと言われたけど、
トラックへの積み込み作業もお願いして少し手伝わせてもらいました。
どれぐらいできそうか試したかったからです、
手術前と比べたら腕を上げると少しひきつれる感じはしたり、
力は多少落ちていると思いますが、
もともと富士子は力持ちなので何とかなる範囲でした。
家の農作業を手伝ってミカンのコンテナも運ぶし
建設会社に勤めていた時は現場で職人さんたちとともに
プラスターボードを運んでいたこともあり力仕事には慣れてます。
だから「見かけによらず力あるね~」とよく驚かれます。
重いものを運ぶことには不安はありません。
(本当に重くてギブなものは男性スタッフが運んでくれますしね)。
ただ、容積の大きな荷物を全身で抱える時に胸に入れている
ティッシュエキスパンダーに当たって破損しないかと心配はあるので、
そこは慎重にやろうと思っています。
それでも難しいと思ったらやめる決断もしないとなりませんが
とりあえず今日のところの感想は『大丈夫そう』、かな。
乳がんの全摘手術して胸にティッシュエキスパンダーを入れていても
一か月たてばクロネコヤマトの早朝の荷物の積み込みバイトができた。
↑ ↑ ↑ ↑
これは富士子の場合の事実ではありますが
だからと言って同じ手術をした人が、みなそれができるかというのは別の話。
もともとの体力もあるけど、仮に体力が同じ人であっても術後の経過も人ぞれぞれです。
手がどれぐらい上がるか、上げると痛みがあるのかも違えば
手術後に抗がん剤や放射線をやるかやらないかも異なります。
早朝バイトのリーダーさんのお母さんも少し前に乳がんの手術をしています。
今日様子を聞いてみたら、抗がん剤治療をしているのだけど
なかなか合う薬がなくて3種類試したけど、
副作用が強すぎて今は治療をお休みしているとのことでした。
自分が入院する前の富士子の抗がん剤の認識では
〇〇がんの抗がん剤と言ったらみんな同じのを使うのか
と思っていましたが違っていました。
例えば肺がんの抗がん剤では、ノーベル賞を受賞した本庶佑博士の見つけた
新しい画期的な薬と言われているオプジーボが使えます。
富士子の一回目の入院の時にお隣さんのHさんは
それが適合して使えて副作用もなくて楽になったと喜んでいたけど、
今回のお隣さんMさんも同じ肺がんでオプジーボをやりたかったけど
それには適合せず使えなかったそうです。
そしてたとえ同じ抗がん剤を受けていたとしても
副作用がまったくでない人いれば、酷い人もいるそうです。
だから、がん患者であっても体調は人それぞれ十人十色だし
同じ人でもあっても一人十日(←富士子造語)でその日によって体調が違うのです。
でも、これは富士子ががんセンターで合計3週間暮らした結果
分かったことなので、「がんに縁がなく暮らしている人」には
なかなかわからないことですよね。
前回のバイト復帰の時も仲間に『そこまで気を遣ってくれなくてもいいのに』
と正直思う部分がありました。
でも、少し前の自分自身のことを考えると、きっと同じことをしていたと思うのです。
だから今回は自分の方から何ができてできないか
仲間に伝えるようにしたいと思っています。
何がつらくて、何をするのが大変なのかは当人にしかわからない。
これはがん患者だけでなく、すべての人に当てはまることだと思うのです。
昨年2月に久しぶりに高熱を出して当時バイトしていた
フードコート内の丼店をしばらく休んだことがあります。
その時に「富士子さんはインフルエンザでないのでしょ?
もうそろそろ出てこれないですか」と催促されたことがあり困りました。
店にこれ以上迷惑をかけられないので熱が下がってすぐ復帰はしたけど、
あの時は2月いっぱい調子が戻らなくて仕事以外の時は家でずっと横になっていました。
(静岡がんセンターから退院した直後よりもあの時の方が確実に体調悪かった)
そう考えると今は気を遣ってもらえるだけありがたいと感謝しなくちゃね。