2019年2月27日

2回目の退院をしてから一週間、今日は静岡がんセンターの診察日だ。

形成外科に手術跡のチェックに行った。

車を運転して静岡がんセンターの建物が見えてくるとなんだか懐かしい感じ。

2週間もここで暮らしていたからか第二の我が家にに戻ってきたような気分になる。

この一週間の間でセンター各所に植えられている河津桜が満開になり

ピンク色の樹々に囲まれて一気に春めいていた。

 

手術跡を確認してから、手術した右胸に入っている

ティッシュエキスパンダーに水を追加してもらう。

50cc入れたのでこれで1カップ200cc分入ったことになる。

 

注射器の針が刺さっても今回もまた痛くないので

形成外科の主治医・荒木先生に聞いてみたら、

「皮膚の神経がまだ戻ってきてないから痛くない」とのこと。

じゃぁ戻ってきたらこの処置されるとき痛いわけ~嫌だな・・・。

 
先生は胸の左右の胸の大きさを比較しつつ
「水をまだあと一回は追加した方がいいな」とか言っている。
 
そこで思い切ってこのタイミングで質問をしてみた。
 
胸を再建すると親しい人に伝えたらみんな興味しんしんだった。
女性たちはみなや胸についての関心が高いのだ。
「大きさや形が自由に選べるの?」という類の質問もたくさん受けたが、
今度先生に聞いてみるから待っててと言ってあった。
 
富士子:「あの~友人でせっかくなら大きく作ってもらえと言う輩がいるのですが
      そういうことできるのですか?」
 
先生:「ご要望があればしますよ。でも左右で大きさ違うとバランス悪いですけど・・・」
 
富士子:「イヤイヤ、私がやりたいわけじゃないです、あくまでも一般論として聞いてみました」
 
先生:「両方の胸切除して作り直す場合は大きさも形も自由ですけどね」
 
それにしても荒木先生、表情一つ変えずにサラッと質問に答えるな~
この種の質問はされ慣れているってことか、みな考えることは同じだな(納得)
 
今日手術後に貼られていたテープが剥がされて
ちょっと違う感じのテープが張られた。
前のテープよりもこちらの方は肌に優しいそうで
これで傷を保護することで傷跡が目立たなくなるという。
これと同じのを売店で求めてこれから3か月間3日一度交換するそうだ。
エキスパンダーで皮膚や筋膜を伸ばすのに必要な期間は約半年。
その後、中身を入れ替える手術の予約を入れておかないと
混んでいるので手術日がどんどん先になってしまうということで
一応今日仮予約してきた。
 
自家組織(自分の肉)での再建は一年待ちと言われていたし
先日HPをみたら2年待ちになっていたので
実はシリコンに気持ち傾きかけていたが、9月に空が出たという。
シリコンに入れ替える場合でも最速がやっぱり9月ということなので
だったらと9月でお願いすることにした。
 
そうしたら自家組織かシリコンで手術曜日が違うので
どっちか選んでくださいと言われて、迷いつつも自家組織を選んだ。
胸を切っただけでもあれだけ痛かったのに、
同時にお腹もなんて考えるだけでも気絶しそうだ。
 
母が「私のぜい肉をあげたい」と言っていたので
またものは試しと先生にそれもありかと質問したら速攻却下された。
こういう質問をするバカは富士子だけのようだ。
 
手術予定日は9月19日木曜日。
でもそれも来月18日の病理の結果次第ではできなくなるかもしれない。
 
全摘して乳腺を全部取り除いたら放射線の必要はないだろうと思っていたが
筋膜やその周りの脂肪に広がっていたらやらないとならないと言われている。
その場合はせっかく入れたエキスパンダーを出さないとならない。
富士子は病理診断の結果、再手術になったので、楽観視できないことはもう身に染みている。
でも、心配したって結果は変わらないので、もう天に委ねるしかない。
 
形成の診察のあとリハビリに行き、その後10階病棟に行ってみた。
名前は知らないけど親しくしていた隣室の患者さんとKちゃんと少しだけお話して帰ってきた。
 
Kちゃんは飄々としたキャラでみんなから名前チャン付けで呼ばれていた。
(私より年上だけど富士子もチャン付けで呼ばせてもらっている)
Kちゃんもいよいよ明日退院だそうだ。
「おめでとう」が言えてよかった。
「ご縁があったらまた会いましょう」、そういってKちゃんと別れた。