2019年2月18日、最後の夜

 

いよいよ明日退院だ。

今回の入院は予定一週間で、延長してもマックス2週間と決まっていた。

明日がその期限日なので最大限いたことになるが

ドレーンからの体液の量は今朝の測定で規定値以下になったので

ギリギリセーフで合格して卒業していける形だ。

 

ドレーンを抜いたらリハビリが次のステップに進める。

今まではドレーン挿入中メニューを部屋で自主練ということだったが

今日は3階のリハビリ室からお呼びがかかるハズと

庭の散策にもいかず10階フロア待機していた。

しかし、なかなか連絡がこない、

看護師さんに聞くと「月曜だから混んでいるのではないか」という。

 

シャワルーム利用時間(17:00まで)の一番最後の枠に予約を入れていたが、

その時間になってしまい、仕方ないので入らずに待っていた。

やがて夕食が運ばれ始めたころ理学療法士さんが、

「まだドレイン抜けないの?様子見に来たよ」と部屋にひょっこり現れた。

結局、連絡ミスで向こうも待ちぼうけしていたことが判明。

リハビリは明日の朝イチで受けることになった。

 

連絡ミスとは最後の最後に残念な感じではあるが、

違った意味でのいいリハビリになったような気がする。

 

この2週間、時間に追われることなく

のんびり気の向くまま好きなことをして過ごした。

ある意味時間の止まった竜宮城で暮らしていたようなもので

明日退院して現実に戻るのが少し怖い。

 

前回の部分切除の退院時と同じぐらいもう腕は動くので、

身体機能の回復リハビリよりも

時間やその日すべきことを意識することや

常夏のがんセンターから北極圏のような自宅に戻るから

寒暖差に対応するリハビリが必要なのかもしれない。

 

夕食のあと特別にシャワーを使わせてもらった。

もう夜になったら朝抜いたドレーン跡も固まっていて

シャワーをかぶってよしとなったのは怪我の功名だ。

今まで頭を洗う時にはそこに水がかからないよう

首をかしげた辛い恰好で洗っていたけど

もう気にする必要がないのはいい。

 

デイルームで一緒にラジオ体操と食事をしていたメンバーも

一昨日Iさんが、昨日Aさんが、そして今日Hさんが退院していった。

だから夕食は久しぶりに部屋で食べ、その後も部屋で過ごしている。

ここからの夜景も今宵で見納めだ。

 

2月18日の静岡がんセンターのご飯

【朝食】

雑穀ご飯150グラム

かに豆腐、大根おかかサラダ、味噌汁

ヨーグルト、お茶

 

【昼食】

山菜おこわ190グラム

鶏の照り焼き、厚焼き玉子、切り干し大根

ねぎぬた、牛乳寒天、お茶

※昼食はお重に入って出てきた。

富士子の退院が決まったらお祝いで出してくれたのかと思ったがみんな同じだった。

月に一度こういうお膳が出ると入院の長い患者さんが言っていた。

 

【夕食】

ご飯150グラム

ポークピカタ、セロリとハムサラダ

清汁、果物、お茶