10月30日に手術説明を受けてから

入院までの一週間はめまぐるしい忙しさだった。

本業の方で納期の迫っている仕事があった。

小冊子の企画編集の仕事を請け負っていて

その初校までは完了させて入院したかったからだ。

 

自分は予定通り仕事を進めていても

相手の絡むこと思うように進まないことが多い。

返事がなかなか返ってこなかったり

予定外のことが勃発したりして

ヒェーーーって感じで毎日起こる諸事と格闘していた。

 

がんを伝えた友人や副業のパート先の仲間が

「待っているこの時間って嫌だよね」

「手術のこと不安に思っている?」

と気遣って声をかけてくれたが、

当時の私はそんなこと考える暇もない。

仕事を終わらせて11月7日に無事入院するのがとりあえずの目標

あとのことはそれから!と割り切っていた。

 

入院準備に取り掛かれたのは前日の午後。

惣菜店のパートを終えてからで、関係各所にメール送付しつつ荷造りした。

病院からの持ち物に指定されていた前開きのパジャマは持っていなかったから

買い物に出かける母に適当に見繕ってきてもらった。

 

Uさんへの引き続き書類を書きあげてメール送付したのが

入院当日に日付が変わった0時過ぎ。

それから4時間ほど寝てクロネコヤマトのバイトに出かけ、

帰ってきてからUさんと電話で打ち合わせ。

もう時間だと母にせかされながらも、なんとか打ち合わせを済ませ車で病院へ。

指定されていた午前10時半の5分前に到着という滑り込みセーフだった。

 

仕事の段取りをつけるのは大変だったけど、

私はまだそれに専念できる身だったのでなんとかなった。

子供や手のかかる夫のいる働く主婦が入院するとなったら大変と思う。

仕事段取りだけでなく、入院中家族が困らないような

段取りもしていかないならないのだから。

 

バタバタ荷造りしたので保険証とメガネを家に忘れていた。

保険証は入院中に使う財布に入れ替える際にうっかり入れ忘れてしまっていた。

翌日提出で構わないと病院で言ってもらえたので次の日持ってきてもらったのだが、

メガネがないのはコンタクト外したあと困った。

 

余談になるが

ちなみにこれを書いているリアルタイムの今(2019年1月26日)も

2回目の入院前である。

今回は本業の仕事が先日で終わったので前と違って

落ち着いた日々を送れている。

でも、時々手術の後遺症やこの先の不安がふと頭をもたげてくることある。

前回は心穏やかに入院までの日々を過ごすことはできなかったけど

不安も感じる余裕すらなかったので

今思うとあれはそれでよかったのかもと思う。