2018年9月上旬は仕事の第一納期があって忙しかったり

恋人と別れたショックでがんのことを考えるどころではなかったが

中旬になって時間と気持ちの余裕が出てきた.。

 

すると、とても重要なことに気付いた。

手術をしたあとどんな治療を受けるのかまったく把握していないのだ。

 

先月末に主治医に初対面した時の私の気がかりは

①乳がん手術が部分切除かどうか

②抗がん剤やるかならないか

この二つであり、それがわかったらすっかり安心して気が抜けてしまい、

その後のことは一切聞いていなかった。

 

パート先の上司で5年前に乳がんを経験しているRさんに

術後何か治療を受けたか聞いたら、何もしてなく経過観察のみという。

ただ、Rさんは全摘で部分切除の私とは違う。

私も同じように何もしなくてよしとなるのか、

抗がん剤以外で放射線とかホルモン療法とか受けるだろうか?

 
そんなことを考え始めた矢先、Facebookをみていたら

がん征圧のチャリティーイベント

リレー・フォー・ライフジャパン2018ながいずみ

が近くであることを知った。

私のFB友には自分ががんである(だった)ことを公表している人、

がん患者の会のサポーター的活動をしている人が何人かいて、

その人たちのFacebook投稿で取り上げられていた。

 

ここ行けば同じ乳がんの人に会えたり、

何らかの情報が得られるでのはと考えた。

ちょうど同じ日にリレーフォーライフの会場の近くで、

興味のあるイベントがあったことから

それれらを掛け持ちで行ってみることにした。

ちなみに私は一人でイベントなどに出かけることに全く躊躇しないタイプである。

 

会場について受付に向かおうとしたら

FB友の一人であるYさんが私を見つけて声をかけてきてくた。

彼は足ふみマッサージをやっていて友人のMさんが常連になっている。

私も二度施術してもらったことあるがそれほど親しくないから

私のがんは伝えてないので、私がここに来たことに驚いた感じだった。

 

乳がんが見つかって今度手術することになったと伝えると
「ほかの人はこのこと知ってる?」と聞いてきたので
Mさんや仲のいい友達何人かは知っていると伝えた。
 
Yさんに「がんサバイバーの仲間入りだね」と言われた。

リレーフォーライフではがん患者さんや経験者をがんサバイバーというそうだ。

 

Yさんはブログのタイトルは
「がんは神様からのギフトだった」となっている。、
がんによって人生を見つめ直し、
本当の意味で自分の人生を生きるようになれた、という人だ。
私は以前の彼を知らないが、
仕事も遊びもエネルギッシュに楽しんでいる感じはSNSから伝わってきている。
 
彼のがんの体験談を聞かせてもらった。
首のできものががんと分かり手術で切除して
その後5週間毎日放射線を当てにがんセンターに通ったこと。
首周りを切ったこともあって車の運転ができない中で
がんセンターに通うのが大変だったこと
治療の副作用で味覚がなくなり何食べても美味しくなかったという。
 
放射線治療を受ける場合は
原則毎日(病院の休み日は除く)通うことを
私はこの時まで知らなかった。
自分がいかにがんに対して無知であるかということを痛感した。
 
Yさんに乳がんについて話を聞ける人を紹介してほしいとお願いしたら
Aさんという女性を紹介された。
10年以上前に乳がんが見つかり手術、その後も体の他の場所で
がんが見つかり治療中だが、患者会の活動を精力的にこなしている人だった。
 
Aさんに私のこれまでの話をすると
「今まで多くのがんになった人の話を聞いてきたけど
あなたみたいにいい流れの人はいないわ~」と言われた。
がんセンターにすぐ予約が取れ手術日が決まったこともそうだが、
一番最初に巡り合った医者が良かったという。
乳がんの診断は難しい中で、腫瘍の影の形が怪しいと思ったら
すぐ組織を抜き取る検査をした先生は素晴らしいとのことだ。
 
「今日は急いでいるのと持ち合わせがないので来週に」という
私のお願いを受け入れて延期していた先生だったら
まだがんセンターにすら行けてなかったのかもしれない。
苦虫先生に感謝した。
(苦虫をかみつぶしたような渋い顔をしているのでそう呼んでいる)
 
Aさんから術後の治療は一人一人違うので
自分はどのような予定なのか主治医に聞くようアドバイスを受けた。
でも今度主治医に会えるのは手術直前の10月30日、
まだ一か月半も先のことであると伝えると、
それを待たなくても「先生に話を聞きたい」
と予約を入れればいいと言われた。
 
一人ひとり治療の仕方が違うなら
本を読んだり、人に聞いたりするより
主治医に聞くのが最も手っ取り早いのは確か。
 
休み明けに思い切って、予約の電話を入れてみようと決めた。