2018年8月9日にふじの町クリニックの乳腺外来で

乳がんステージ1の宣告を受けた時の話の続きを書きたい。

 

がんの状況や静岡県立静岡がんセンターへの紹介手続きについて

あらかたの説明が終わったあと

先生からほかに何か聞きたいことはと聞かれたので

今回発見された乳がんが他のがんからの転移である

可能性があるかどうか聞いてみた。

 

我が家はがん家系なのだが、

私は自分がなるなら子宮がんだろうと、なんとなく思っていた。

若いころから生理痛が重く、痛い目には何度もあってきて

「モルフィネ打ってほしい」と冗談ぬきで思ったことさえある。

だから、それが子宮とかほかの臓器でできたがんが大元で

その転移したものが今回たまたま胸で発見されたものかも

と不安になったのだ。

 

すると、先生は

そういう事も含めて手術する前にがんセンターで検査するだろうが、

自身の経験から言ってその可能性は低いと思うと話してから

意外な話をし始めた。
 
私の胸は高密度乳房だそうだ。
乳腺が多いので、X線写真を撮ると
乳房全体が白く映るので腫瘍を見つけにくいタイプだという。
 
そういえば、数か月前にニュースでみたことがある。
そういう人が日本人女性の何割かいるので
乳がん検診がマンモグラフィーに頼っていることが問題だとかいう内容だったけど、
私もまさにその中の一人だったらしい。
 
さらに、7月に再検査したマンモグラフィーでも実は腫瘍は映らなかったそうだ。
でも1月のフィルムで影が出た場所をエコーでよく見たら腫瘍が確認できたので
今回のがん発覚につながったのだという。
 
先生からも「あなたラッキーですよ」と何度となく言われたが
すごい偶然でがんが見つかったのだと思った。
この偶然で発見できることもあれば
偶然見過ごされることもあるわけで恐ろしいな~とも思った。
 

これを早く取り除かないとどんどん大きくなったり

他へ転移してしまうのかもしれないが、

がんセンターの乳腺外来はがんセンターの中でも

今一番混んでいるところだそうで

手術も3か月待ちらしいと先程も聞いたので不安になる。

 

それを先生に言うと

「早ければ早いにこしたことないし、

僕の立場から治療や手術が遅くていいなんてて言えないけど」

と前置きしながら

1月の検査のフィルムの時の腫瘍の大きさと、

先月のエコー画像を比べてもそれほど大きさは変わっていないので

成長の遅いがんでしょうと言ってくれ、幾分安心した。

 

しかし、右胸のがんはいったいいつから私の中にいたのだろう。