お久しぶりです。

2021年度は、不育症では直前のブログにご紹介したように、変化の年です。提言2021では不育症管理に関する提言2021(案)0326 (fuiku.jp)

不育症の検査に関しては推奨検査>選択的検査>研究的検査のランク付けがあって基本は推奨検査ですが、ご相談の上、選択的検査や研究的検査を併用します。この中身の再評価がなされました。ただ、非推奨検査というのもあってエビデンスが低く勧められないとされているものもあります。その中には黄体機能検査やプロラクチンの検査など広く実施されている検査もあります。驚かれるかもしれませんがこの中にはTh1/Th2検査も含まれています。これは、着床不全や生化学的妊娠の流産における検査を否定するものではなく、あくまでも不育症の検査としては推奨しないということのようです。また日本不育症学会では「不育症認定医」制度を発足しており、これもトピックスです。暫定認定医 | 認定制度 | 日本不育症学会 (jpn-rpl.jp)

 

着床不全に関しては、3月に日本産科婦人科学会がPGT-Aの特別臨床研究の中間報告を発表しました。11月の時点で全国92施設において実施されており、異数性検査のPGT-Aが約1500症例、転座などによる不育症例に対するPGT-SRは約120症例が実施されたとの事です。

引き続きこの研究は実施されており、研究解析の結果が待たれます。