小杉健治氏の「黙秘 裁判員裁判」を読了しました。
(2024.2.21)

ネタばれあります🙇

比較的始めから引き込まれました。

内堀優一郎は、かつてストーカー被害を受けていた娘を殺害した中下要を殺したということで、裁判にかけられ、法廷に入ったところから話が始まりました。

副題にもありますように、裁判員裁判による裁判で、裁判員六人のうち、32歳てジャーナリスト志望の秋川慎吾の視点で、語られています。

内堀優一郎は、誰かをかばって(であろう?)、肝心な点ではずっと黙秘を貫いています。

被告が黙秘を貫く姿勢を支援するため、鶴見弁護士は、
「疑わしきは罰せず、被告人の利益を」を狙った弁論を貫きました。
この鶴見弁護士は、かつてこの内堀優一郎の言葉に救われて、弁護士を目指したという経緯があります。

重苦しい内容でしたが、エンディングが清々しくて、
内堀優一郎、友人の青谷、優一郎の亡き娘の婚約者藤崎光一の三人の心が、亡き優希への愛情を通して一つになりました。



かつて小杉健治氏の裁判員裁判による裁判の物語を読みました。その中に描かれた裁判員の中には、けしからぬ者がいて、裁判員の立場で知り得た証人の個人情報を手がかりに、ストーカーを行った不届きものがいました。
この「黙秘 裁判員裁判」のなかには、真面目に審議に加わる人達が描かれていました。


Keep smiling 🤗