「オランダ宿の娘」を読了しました。


時代背景が、

以前読んだ「先生のお庭番」「フォン⋅シーボルトの娘」と

ほぼ同時期で、

登場人物もシーボルトであったり、

日本史で習った間宮林蔵が出てきたりで、

一旦ストーリーに入ると、

比較的すいすい読めました。


2021 の読書 



ある意味、一大疑獄事件を扱った歴史小説であり、

またミステリーの要素もある小説だと思いました。


一昨年読んだ

「先生のお庭番」「フォン⋅シーボルトの娘」は、

主にシーボルトサイド、長崎サイドから見た

当時の状況であるのに対して、

この「オランダ宿の娘」は、

シーボルトらが江戸に来た際、

逗留する宿の家族、その周辺の状況、

かつシーボルト事件で、獄中につながれた人たちの悲惨さも

詳しく語られています。



「オランダ宿の娘」たちは、こういうシーボルト事件が

あっても、

自分たちの役割は、オランダと日本のかけはし、絆となることであると結ばれ、

悲惨な背景もありつつ、希望の光が感じられ、

そしてそれは葉室麟氏が「オランダ宿の娘」たちに

託したのだと思われました。





 今日も充実してはいますが、

片付けがまだです。


これからがんばります。