2021年 夏の晴れの国おかやま紀行②ラ・マル備前長船乗車記(往路) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

新幹線を降りた後、さっそく在来線ホームへと向かいます。

乗るのはもちろんここに表示されている臨時列車「ラ・マル・ド・ボァ」、正確には「ラ・マル備前長船」です!

 

ラ・マル・ド・ボァは行き先にかかわらず5番線から発車するようで、コンコースには案内が。

 

ということでさっそく5番線へ向かうと、ちょうどラ・マル・ド・ボァが入線してくるところでした。

 

 

213系LA1編成。近郊車両然とした通常の213系と異なり、白色の車体が特徴的です。

 

外装は旅行かばんをイメージしているそうで、まさにそのとおりに窓が旅行かばんみたいになっています!

 

それではさっそく車内へと入っていきます。

扉横には小さいながらもグリーン車マークが。

この列車は全車グリーン車指定席なのです。

 

車内は片側が2人がけリクライニングシート、もう片側が窓の方を向いたカウンターシートとなっています。

観光列車感があるのはカウンターシート側ですが、座り心地はリクライニングシートのほうがいいような気がします。

 

なお、1号車と2号車とではリクライニングシートとカウンターシートの配置が逆になっています。

 

今回は座り心地を重視して?リクライニングシートの方にしてみました。

 

カウンターシートの上は本棚になっていて本や雑誌が置かれているのですが、実際に読むことができるのかはわかりません。

 

こちらは車内ディスプレイ。

列車名にもなっている備前長船は刀剣で有名ということもあって刀剣の材料が展示されています。

 

その横に記念スタンプがあったので押してみました。

 

カバン列車…?

 

種車が近郊型ということもあって扉の上のLED表示器がそのまま残されています。

観光案内が流されているのがけっこうな違和感(笑)

 

そして…ラ・マル・ド・ボァといえばこちら。

サイクルスペースです。

4台限定で自転車をそのまま積み込める…のですが、このラ・マル備前長船は自転車積み込みの対象外。

単なるディスプレイと化しています。

 

いろいろ見て回っているとあっという間に発車時刻に。

9:41、駅員の鳴らす八点鐘を合図に、列車は日生へ向け発車しました。

宣言下ではありますが、それなりに多くの乗客を乗せての出発です。

 

発車したところでさっそく車内販売カウンターへ向かいます。

普段ならアテンダントさんがここで車内販売を行っているようなのですが、ラ・マル備前長船に限り地元の方が乗り込み特産品販売を行うとか。

ちなみにカウンターを追い出された形のアテンダントさんですが、ワゴンに商品を載せて別に車販を行っているようです。

1列車に2業者の車販がある…なんて贅沢なのでしょうか。

 

せっかくなのでメニューを眺めて何にしようか考えます。

 

ということでまず購入したのは「牛窓産ガラエビとたっぷり野菜のパエリア風おべんとう」。

牛窓というのはこの列車が通過する瀬戸内市の海に面する地域名。

岡山ではばら寿司に使われるなどおなじみ(らしい)ガラエビ(サルエビ)がたっぷり入ったパエリアとなっています!

なんとこのエビ、殻ごとバリバリいけちゃうのだとか…

 

そんな面白いエビを食べながらラ・マル備前長船の旅を楽しみます。

 

列車は最初の停車駅、東岡山に到着。ここから赤穂線へと入っていきます。

 

横断幕を持った社員さんが見送ってくれました。

 

赤穂線に入ってから2駅、西大寺に運転停車です。

ここは日本三大奇祭の西大寺会陽で有名な西大寺観音堂の最寄り駅。

 

岡山市内の最後の駅ということもあり、ここで半数の列車が折り返します。

ちょうど213系の西大寺止まりの列車がやってきました。

あっちとこっち、同じ形式ですが全然違う車両のように思えますね…

 

西大寺を出ると、列車は川をわたります。

吉井川です。

 

その後はのどかな田園風景の中を走っていきます。

 

ここでデザートを。

同じく車販カウンターで買ってきた瀬戸内みかんロールケーキに牛窓ジェラート。

みかんロールケーキはまだ凍っているようなので少し解凍させてからいただきます。

 

列車は長船に到着。

この列車の名前由来駅であり、備前長船刀剣博物館の最寄り駅です。

 

長船の次、香登を通過した頃より列車の左手には山陽新幹線が並行するようになります。

 

湘南色の113系と行き違い。

ここは伊部駅です。

 

この駅、備前焼伝統産業会館が併設されており、焼き物のふるさとをアピールしているのだとか。

日本初の庶民向け学校、旧閑谷学校もここからラ・マル備前長船専用の無料シャトルバスで行くことができます。

 

伊部から4駅。車窓からちらりと海が見えると、まもなくラ・マル備前長船の旅も終わり。

 

10:50、列車は終点の日生に到着しました。

 

社員さんと地元の方が出迎えてくれました!

 

それでは次回に続きます。

 

★列車データ

9984M 快速 ラ・マル備前長船 日生行き乗車。 岡山(9:41)→日生(10:50) 213系 LA1編成(ラ・マル・ド・ボァ編成)

※2021年8月28日乗車

 

 

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