2021年 皐月の北海道満喫旅⑦強風の地球岬 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

室蘭からH100形東室蘭行きに乗車。先ほどの車両が折り返すのかと思っていましたが、となりのホームの車両のようです。

今度は1両編成。

 

1駅乗車し、母恋で下車。

 

今から室蘭の名所・地球岬に向かいます…!

 

さっそくバスに乗って向かうのですが……

どこにバス停があるのかわからず気がつけばバスは先に行ってしまいました………

次のバスは1時間以上先。待っていたら日没を迎えてしまいます。

しかたないので急遽駅前にいたタクシーに乗ることに。

 

実は旅行先でタクシーに乗るのは初めて。

イレギュラーな事態でしたがけっこう楽しかったり(笑)

 

けっこう急な坂を登って地球岬に到着です。

バスは途中の「地球岬団地」が終点なので、バスに間に合っていたらこの急坂は歩いて登ってこないといけませんでした。

結果的にはタクシーで来て正解だったかもしれません。

 

地球岬なので地球のモニュメント(笑)

 

それでは、さっそく展望台へ登っていきます。

 

Cape Chikyu。

 

展望台に……

ヒュゴォォォ…!!

……なにこの強風…

 

ものすごい勢いで風が吹き抜けていきます。

 

あまりの風の強さにめげそうになりながらも展望台の端にたどり着きました。

 

眼下に見えるのはチキウ岬灯台。

「地球岬」ではなく「チキウ岬」表記…実はこっちが正式なものだったりします。

「(ポロ・)チケプ」(ci-ke-p、親である・断崖) が訛ってチキウ岬。それがさらに俗称として「地球岬」と呼ばれるようになったといいます。

地球が丸いのを実感できるから地球岬…というのは後付けです(笑)

 

もっとも、ここからだと地球が丸く見えるというのは本当です。

 

こんなに雄大な北海道らしい景色の見える場所に公共交通機関だけ(行きはタクシーですが)で来れるとは…

鉄道旅でも北海道をしっかり満喫した感があってうれしくなります。

 

 

それにしても風強すぎ…海面を風が伝っていくのがわかるほどです。

 

 

遠くに見えるのは…北海道駒ヶ岳でしょうか?

下の方はぼんやりかすんでいましたが、その山体を見ることができました。

 

Tips

室蘭本線は内浦湾(噴火湾)をぐるっと回っていきますが、
ここ地球岬付近から内浦湾の対岸の北海道駒ヶ岳までを結べば劇的にショートカットすることができ、海底トンネルを作るべきとの意見があるそうです。
 
しかしながら北海道駒ヶ岳は活火山であり、噴火すると多大な被害が出ること、
また多額の費用を要することから現実的ではないとされています。

 

 

 

あまりにも風が強すぎて早々に退散してしまいました。

 

 

帰りはバスに間に合いそうなので、ここから歩いて15分ほどの地球岬団地バス停まで向かいます。

 

遠くに見えるのは室蘭のシンボル・白鳥大橋です。

 

タクシーが来た道順を思い出しながら急坂を降りていきます。

 

やがて看板が…トッカリショ?面白い名前…

行ってみたいですが、残念ながら向かうのは左。またいつか機会があれば…

 

この交差点の手前には地球岬と並んで室蘭八景のひとつ、金屏風があるようなのでちらっと見ていくことに。

 

このあたりの断崖は赤褐色をしていて朝日を浴びると金色に輝くことからその名がついたといいます。

 

朝に来ないとわからないですね(笑)

 

地球岬団地バス停に着くと、すでにバスが停車していました。

 

それにしても、「地球」岬団地だなんて、壮大な名前の団地ですよね(笑)

 

バスの行き先には「みたら」の文字。白鳥大橋たもとにある道の駅「みたら室蘭」のことのようです。

 

バスに乗ってしばらく、母恋駅前にもどってきました。

 

 

次の東室蘭行きの列車に乗って東室蘭へ向かいます。

すでに辺りは暗くなりつつありますね…

 

 

「母の恋」と書いて母恋駅。

由来はアイヌ語の「ポクセイオイ(poksey-o-i)」(ホッキ貝・群生する・ところ)が略された「ポコイ(pok-o-i)」だとか。

ホッキ貝を使った有名駅弁の母恋めしはまさに名を体で表す駅弁なのですね。

 

今は5月。ちょうど母の日記念乗車券が発売される時期。

買ってみたいですが、すでに乗車券発売時間が過ぎています…

東室蘭でも買えるようなので後のお楽しみということで。

 

駅舎の中は中央にストーブがあり、その周りをベンチがぐるっと取り囲んでいる形式。

九州民のわたしにとっては珍しいです。

 

シャッターが閉じられているここで母恋めしが販売されているのでしょうか?

 

母恋駅は簡易委託駅。窓口で常備券が販売されています。

残念ながら営業時間は終わっていました…

 

 

階段を渡って反対ホームへ。

 

 

待つことしばらく、東室蘭行きの列車がやってきました。

 

10分で東室蘭に到着。

 

一旦改札の外に出てみます。

 

みどりの窓口で先ほどの母の日記念乗車券を購入!

入場券ではなく乗車券というのが珍しいですが、これは簡易委託駅では入場券を発売しない原則があったことが理由だそうです。

 

ついでに今から乗る北斗19号の指定券も発行してもらいました。

 

となりの土産物屋を見ていたら…なんと木金土のみ、限定12個の「室蘭やきとり弁当」を発見!

せっかくなので買っていきましょう!

 

思わぬ収穫があったところで帰りの北斗の時間になりました。

ホームに向かいます。

 

反対側に止まっているのはキハ143形2両。50系客車から改造された車両です。

 

行き先は…なんと札幌。1日1往復のみの東室蘭~札幌直通普通列車(2823D)です。

珍しいのですが…さすがにこれに乗っちゃうと札幌到着が23:10と遅くなって明日に響くので乗りません。

 

 

 

特急北斗19号は5分ほど遅れて20:16に入線してきました。

2021年ダイヤ改正で北斗の所定は5両となりましたが、この日は堂々たる7両編成!

さっそく乗車します。

 

車内では先ほど買った室蘭やきとり弁当を…!

 

知らなかったのですが、室蘭は焼き鳥で有名らしく、その特徴は「豚肉」「玉ねぎ」「洋からし」を使うことだそう。

 

 

さらにこのお弁当は道東産の豚を自家製の秘伝のタレにくぐらせ焼き上げ、室蘭特産のうずら卵串もセットに…!

 

タレと洋からしをかけいただきます!

豚肉と玉ねぎ、そしてタレが絶妙に絡まり、美味しいお弁当です!

温めてもらったのでほかほかの状態で食べれるのも最高ですね!

 

食べている間に列車は登別に停車。

 

白老では貨物列車を追い抜きます。

 

日高本線を走るキハ143形に出迎えられて苫小牧に到着。

 

空港の明かりが見えてくると南千歳です。

 

お弁当を食べた後は、これも東室蘭駅で買った六花亭のミルクチョコレートを食べながらのんびり…♪

 

最後に新札幌に停車した後、列車は終着の札幌へと滑り込んでいきました。

 

 

今日は札幌泊です。

 

登別と室蘭を満喫した2日目。これでもかとばかりに充実した1日でした…!

 

【おまけ】

北斗19号の回送が出発したころ、室蘭行き最終のすずらん12号が6番線に停車しています。

列車自体はなんのことないただのすずらんですが、夜行列車ファンにはちょっと名の知られた存在です。

 

というのもこのすずらん12号、北海道新幹線開業まで札幌~青森間を運行していた夜行列車急行「はまなす」の代替として増発された列車。

はまなす時代はDD51+14系&24系客車で運行されていましたが、今となっては789系電車での運行…

 

夜行列車の面影はまったくありませんが、はまなすの区間利用客を引き継ぐ形で今も運行されています。

 

すずらんのヘッドマーク。かわいいですね。

 

せっかくなので発車を見送りました。

 

ホテルに戻ってこの日は終わり。

明日はこの旅最大の目的、ラベンダー編成の初運行に乗車します!

 

★乗車データ

4465D 普通 東室蘭行き 室蘭(17:40)→母恋(17:42) H100形 H100-43

札幌交通 本輪西営業所(本輪西ハイヤー) 117 母恋駅前(17:51頃)→地球岬(18:04頃)

道南バス みたら水族館線 14番 みたら・水族館前行き 地球岬団地(18:34頃)→母恋駅前(18:40頃)

4467D 普通 東室蘭行き 母恋(19:02)→東室蘭(19:12) H100形 H100-28

19D 特急北斗19号 札幌行き 東室蘭(20:11 20:16)→札幌(21:36 21:39)
キハ261系1000番台 キハ261-1212+キハ260-1212+キハ260-1402+キハ260-1316+キハ261-1311+キハ260-1110+キロ261-1110

 

※2021年5月7日乗車

 

 

 

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