静岡県の川勝県知事が失言により辞表を提出。その後任として元浜松市長の鈴木康友氏が出馬し、早々に静岡経済界が康友氏の支援を表明しました。

 

鈴木康友氏は旧民主党支持の市長であり、スズキ自動車の鈴木修氏の支援を受けて当選・再選し続けてきました。

 

浜松市は鈴木氏の任期中、街中の百貨店跡地が空き地のままであり、ヤマハ、ホンダ自動車の本社が次々と県外に転出。移転に伴い本社勤務社員とその家族も多く転出しており、人口減少もとどまるところを知りません。

 

地元企業の為にインフラを整備するわけでもなく、巨大な繊維工場跡地再開発は県下最大級なショッピングモールくらいしかなく、スマートインターが開通して整備された道路はイオン市野店(イオン創業者は立民党の岡田氏の親)に直結するものくらいでしょうか。

 

その他は「スズキ(会長)の顔色を見ること以外何もしない」との評を市民から受けており、その康友氏が”2021年4月、自民党や地元政財界関係者が同年6月の静岡県知事選挙に鈴木の擁立論が浮上し、立候補へ向け準備を進めていたが、後援者から市政へ専念するよう説得を受ける形で立候補を取りやめた”後、”2022年10月25日、市の行政区再編に目処がついたことや、多選を考慮し翌年4月の市長選挙へ立候補せず退任する意向を示した(wikipediaより)ことにより市長が交代しました。

 

ということは、川勝知事が辞任して康友氏が立候補したの見方を変えれば、康友氏が立候補するために川勝知事が辞めさせられたのか? というのが今回の陰謀論。

 

なぜそのような陰謀論がささやかれるのでしょうか。

 

 

①川勝知事への異様なマスコミの批判

静岡・川勝知事が辞表提出 笑顔で“散り際の辞世の句”も…  辞任理由は「リニア問題」強調|日テレNEWS NNN (ntv.co.jp) より

 

大手紙、地上波、Yahoo!などのネットメディア、音羽グループなどのメディアコンプレックスの、リニア問題だけでなく失言等の川勝知事への執拗な批判は過去からあったものの、ここ数年度が過ぎています。

 

 

辞任に対する報道で 静岡新聞・SBS(静岡放送)のメディアの記事を引用します。

 

"SBS"を見ればわかるようにTBSをキー局とするJNNネットワークの一局です。もう報道指向は見ずともわかります。

 

"4月2日に知事が辞職表明をした次の日にはYahooニュースのランキング1位から5位までをこの話題が独占していてびっくりしました。"

上の「Yahoo!などのネットメディア」が証明されました。「X(旧Twitter)」がリストラを敢行しなかったら今もトレンドに上がっていたんでしょうね。

 

"昨年、いわゆるコシヒカリ発言に端を発する「給与返上問題」を3時のドリルで取り上げたとき、自分に否があるにも関わらず、県議会に責任を転嫁したことから「逆ギレ返上」という言い方をしましたが、今回はまさに「逆ギレ辞任」と言っていいと思います。

 

川勝知事は「メディアハラスメント」が横行しているとして、「メディアの質の低下を感じる」とメディア批判を繰り広げました。今回の報道は「切り取り」だとして、誤解、曲解も甚だしいと憤慨してみせると、辞任の意向を語る直前には「こういう風潮が弥漫(びまん)していることに憂いを持っています」と語り、辞任を表明しました。弥漫というのは、はびこるという意味です。"(ニュースセンター専任部長 市川雄一氏)

 

そのキリトリとは

"今回は4月1日に行われた県庁の新規採用職員に向けた訓示での問題発言が引き金になっています。これが本当にひどい話で、「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです」と発言したんです。"

 

ではこの発言が失言で、それを「切り取り」かという問題ですが、それを検証するには全文を読むべきなのでしょうが、この記事元の"あなたの静岡新聞"では、下記のように全文は有料です。煽るだけ煽って調べようとすると金をとるという手法なんでしょうか。

 

なので無料の朝日新聞の記事を載せます。

 

訓示全文を見た上で、やはり発言の部分だとしても不適切と言わざるを得ないことはぬぐえず、それを認めた結果が辞任ということなのでしょう。

 

"川勝知事は学者出身なので言論の自由やジャーナリズムの活動は大事なものだということをよく言ってました。実は今回の囲み取材の場でもそのような発言はしているんですが、「これまで一切触れてはこなかったけれども、最近はちょっとひどすぎる」という趣旨のことを言っています。堪忍袋の緒が切れたという逆ギレです。"


 この「最近は」「ひどすぎる」が気になりますが、本当に酷いのかと言えば、この記事の中で失言だとしている「男の子はお母さんに育てられる」は何が問題かわかりませんし「磐田市は浜松市よりもともと文化が高かった」など、浜松の市民はそんな小さなことで憤慨しているのを聞いたことがないと言われ、苦情が殺到したと言っても、浜松市民であるとは判別できません。

 

 マスコミの異様なメディアハラスメントを見れば、騒いでいるのはSNSなどで安倍元首相批判やオリンピック関係者の粗探しをしている「部隊」と同一の可能性もあります。

 

 

②「辞任に追い込んだ」とメディア自身が認める

 

"今回の辞任劇は、完全に川勝知事の自滅といえるものですが、追い込んだのは県議会とメディアだったように思います。県議会はコシヒカリ発言の責任を追及して2021年に辞職勧告決議を可決しました。2023年には、給与未返上問題から不信任決議案を提出して1票差で否決はされていますが、その後に飛び出した「今度、間違うようなことをして人様に迷惑をかければ辞職する」という発言を引き出したのは、2021年に突きつけた辞職勧告決議の可決がきっかけです。ボディーブローのように効いていたんですね。"

 

「辞めさせられた」陰謀論を検証しようとしたら、あっさりメディア自身が認めていました。県議会もおまけ付きで。

 

上の「最近は」といつなのかということですが、"コシヒカリ発言の責任を追及して2021年に辞職勧告決議を可決"とあるその発言は21年の10月、勧告が11月

 

そう、まさに前述のwikiの内容では2021年4月、同年6月の静岡県知事選挙に鈴木の擁立論が浮上したが立候補を取りやめた後、2022年10月、翌年4月の市長選挙へ立候補せず退任する意向をを示したという時期とぴったり重なりすぎる・・・

 

2021年4月  鈴木康友浜松市長の静岡県知事擁立論がでる

2021年6月  知事立候補見送り

2021年10月 コシヒカリ発言

2021年11月 辞職勧告決議

「今度、間違うようなことをして人様に迷惑をかければ辞職する」という発言を引き出した

2022年10月 康友市長退任意向表明

 

「最近はひどすぎる」発言の「最近」とは2021年からであり、マスコミも認める「ひどすぎる」ようになったのは康友氏の知事擁立の動きが出た後ということになります。

 

 

③川勝知事辞任追い込みは康友氏擁立のためだったのか?

 

そうなると、地元マスコミが認める追い込みはじめのコシヒカリ発言=康友氏知事擁立論以降の数々の川勝知事批判は、川勝知事を早々に退陣させ、そこに康友氏を知事に当選させるための県議会とマスコミの共謀だったのではないか、というのが今回の陰謀論です。

 

ではなぜ現知事を辞職に追い込んでまで早期に擁立させなければならなかったのか?

 

 

◆自民党に準備の時間を与えない

 康友氏を擁立を計画した勢力は、その票固めなど準備を着々としているはずで、対する与党・自民党らに候補擁立や公認の時間を与えないという戦略だったのでしょうか。

 

 気になるのは擁立論を見ると「自民党や地元政財界関係者が」擁立する動き、とありますが、ふたを開けてみれば康友氏を推薦したのは連合と野党系。その後に大村副知事を自民党が推薦するという流れ。康友氏を自民党から切り離し野党系の色に染める戦略なのでしょうか。

 

 それに対して康友氏が立候補表明する前に大村副知事が電撃的に表明したのは康友陣営には意表をつかれたのでしょうか。それともすぐに康友氏が立候補すると狙っていた感満載なので、副知事の後に経済界から押されてという態をとったのでしょうか。

 

 川勝知事が大村副知事に託したのは、辞めろ辞めろの大合唱だった県議会とマスコミへの意趣返しだったのでしょうか。会見では「後任を指名したのか」「応援演説をするのか」という質問が飛んでいましたが、知事は「約束を果たしただけ」「決まっていません」を繰り返し、ちょっと「ざまぁみろ」感が漂っていたように見えたのは私だけでしょうか。

 

◆自民党逆風を利用しない手はない

 静岡県、浜松では塩谷議員に離党勧告が出ていました。キックバックの不申告の金額は懲罰ラインの500万円よりはるかに下まわっていましたが、安倍氏の派閥の後任責任者として責任をとらせる形となったのでしょうか。

 

 当然に公認候補対決であれば、お決まりの「自民党悪いよね」が最も有効な時期と言えるので、これを逃して自民党批判が落ち着いて支持率が上がってからではもったいないということかもしれません。

 

◆円安の責任は自民党、手柄は野党作戦?

  今自民党も解散総選挙がささやかれているのに円安も関係しているのではないかと踏んでいます。

 

 円安になるときは必ず輸入価格が上がり、物価があがり生活が苦しくなります。今がその時期です。しかし、同時に輸出価格は下がり、車をはじめとして輸出は記録的な増加、外国人旅行者は中国に頼らず世界から来日、日経平均株価も過去最高などの現象が起きています。

 

 こうなると輸出産業の業績が回復し、給料の増加、雇用の増加(人手不足)などが起こり、バブルまではいかなくとも好景気の恩恵が出てきますが、それまでに野党が政権をとれば「失われた30年など生活がくるしいのは自民党の時代。今の好景気は野党の成果」と吹聴することも考えられます。

 

◆旧民主党の大命題、大量移民受け入れを狙う?

 さらにはスイスの民間防衛の書「非武力侵略の項」というネットネタでは「日本の乗っ取りは大量移民受け入れで完結する」とあり、この人手不足に野党政権が誕生すれば、大手を振って移民政策を遂行する計画かもしれません。ちなみに民主党時代では、3年3か月で計24回もの強行採決をしており、これをマスコミが批判しているのを聞いたことがないところはマスコミも今回の静岡県議会と同じく、野党と同一勢力なのかもしれません。

 

 

さぁ信じるも信じないもあなた次第です!

しょーもない陰謀論だったら、笑い飛ばしてやりましょう!!