旅行にいくので、おかず全部作り置きして、足らなかったらと思い、ソーセージ、パンなど買って冷蔵庫に入れた。
掃除も全部して、睡眠時間は三時間しかなかった。
前日に
「何時に行くの?」の聞いてきた。
時間を言うと目覚まし時計かけて、玄関まで送ってくれた。
「いってきます」
Kの顔色がなぜかあまりよくなかったけど、起きて玄関まできてくれたからうれかった。
最近ひどい言葉しか言われてなかったから、とてもうれしかった。
飛行機で現地につき、バスにのっていると、Kからラインがきた。
朝9時過ぎだった。
「お父さんが部屋にきた」
変だった。
父親はそんな朝からわざわざうちに入ってくるわけなかった。
私「なんで、なにしてたん?」
K「奥にあるTシャツとろうとしてただけ。アメフトの服とか、ラグビーの服とかあって埃たつから窓あけてただけ」
私「そうなんや、なんか言うてた?」
K「いやなにも」
私「そうなんや、よかった」
ただしばらくして気が付いた。
やっぱりおかしい。
Tシャツを探すだけで12月寒いなか、わざわざ朝から窓なんて開けるわけない。
うちに一緒にすんで数年、一度も掃除すらしたことないのに。
真冬に窓をあけて物を探すなんてあり得なかった。
あわててラインした。
私「何かしようとしてる?なにがおきてる?」
返事がなかった。
電話した、でも出なかった。
なんで、なにがおきてる?なんで。なんで、なんでこんなことする?
そこから何度も電話した。
心臓がばくばくしてくるしかった。
めちゃくちゃ苦しかった。
苦しくて苦しくてつらかった。
でも一切でることはなかった。
医学部留年回避しても、自殺するっていうてたことをふと思い出して心配になった。
もしかして、死んでる?どうしよう、死ぬまえには、カフェオーナーのMくんとセリに会いたいとか言うてた。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
一人じゃないから、一人で飛行機で帰るわけにもいかなかった。
でも、ずっとずっと追い詰められた気持ちになって、スマホでラインをし、電話もずっとずっとかけてた。
永遠にかけつづけた。
でも出なかった。