大阪医科薬科大後期を二次で落ちたK

は、中期日程、後期日程で合格した二つの国公立で悩んでいた。


Kを紹介してくれた良くんから電話が、私にかかってきた。


良くんとKは同じ高校同じ部活で有りながら全く性格が違うかった。


良くんは、曲がったこと、間違ったことは絶対にしない、どんな人も彼になら安心して物事を任せられる、そんな好青年だった。


良くん「Kどうやった?」


私「K大落ちた。あいつだけ、友達の中で落ちたらしい。大学なっても友達とアメフトしたかったのに。」


良くん「あいつめちゃくちゃ遊んでたからな、みんな落ちるいうててん。」


私は悔しかった。彼がそんなに遊んでたか知らなかった。プライドの高いKのことを陰で仲間にずっとばかにされるのが悔しかった。


私「大医も後期一次合格したのに、医学部第一志望違ういうて落ちてん」


良くん「あいつらしいな。まぁしゃーない。」


私「あと一年勉強したら必ず医学部いけるのに」


良くん「無理やな。あいつは勉強しぬほど嫌いやから。医者なんか、無理やで。あいつほんまに遊んでばっかりやから。」


そのときの私にはわからなかった。


ただただ、まわりにKがばかにされてるのが悔しくて仕方がなかった。


でも良くんのいうてることは正しかった。


自分よりもっと長くKのことをみている人の意見に耳を貸すべきだった。


今では後悔している。