ホテルを夜明け前に出発した。


ごつごつした黒い火山岩とレンタカーの赤い色、夜明けの陽の光のコントラストがとても美しかった。


コナ空港からオアフ島に移動した。


オアフ島ではホノルルのHilton系列、海の見えない少し奥まったホテルに泊まった。


アラモアナショッピングセンターに行ったり、アウトレットに行ったり。


アウトレットでは、GIVENCHYのサングラスをお揃いで買った。


一つ13000円ぐらいでとってもお得だった。


私「いいの買えたねーGIVENCHYのサングラスめっちゃ似合ってるよ」


K「ありがとうー嬉しい」



Kはほとんどお金をもってなかったので、買い物のほぼ全部私が買った。


医大生なのに?と人は思うかもしれないが、K

は親から昼御飯代金として月三万円もらっているだけだった。


部活も週三回していたし、学校まで遠いからということでバイトもしていなかった。


ハワイに行くPASSPORT代金すらだしてもらえないのに、おこづかいなんて貰えるわけがなかった。


彼のまわりの私立医大生はみんな大金持ちだった。


ブランドものを身に付け、先輩と二人で出かけるると先輩は10万ぐらい使う、そんな世界に、遊ぶこと大好きで、ファッションに拘りの強い彼はいた。


親は外車乗っているのに優秀な息子に地域枠を選ばせ、私立医学部なのに生きていく最低限しか与えない。


私が支えなければ、とずっと思ってた。


年が離れてるから、ではなかった。


彼には、器用でいて不器用、なんとかしてあげないと、と思わせる魅力があった。


お金を人にこんなに出すなんて初めてだったし、普通に付き合う関係性ではよくなかっただろう。


でも私は一緒にいれるだけで幸せだった。


医大生で、将来地域枠で学生のときしか海外行けないと思うと、海外も行けるときに行かせてあげたい、と思ってた。


Kが喜んでいるのを見ているのも幸せだった。


黄色と青色のTommyのポロシャツも買った。


初めてのハワイでの買い物に、Kはご機嫌だった。


ただ相変わらずすぐタバコを、吸いにどこかにいってばかりだった。


夜ホテルに戻った。


話をあまりすることなく、ずっと携帯ばかりみているから悲しくなった。


私「なんで携帯ばっか見てるん」


K「休憩してるだけやん、見たらあかんの」


私「いや、ほんまにずっと見てるやん」


K「うるさいな、タバコ吸ってくるわ」


と言いながら出ていった。


一時間半ほど帰ってこなかった。


日が暮れ、ハワイ最後の夜と思って予約していた高級ステーキハウスの予約時間が近づいてた。