Oside







映画の撮影に入った。











ドラマの撮影が終わって、
ちょっと、風邪気味になって、
カズに怒られて、
でも、愛ある看病で治って、
俺は無事にクランクイン。









したらなんと、
カズも同時期から、映画の撮影のため
クランクイン!









同じなのは、嬉しかったよ?
だって、どっちかが、
家で寂しいって、待たなくてもいいだろ?










いや、俺も、最初はそう思ってたよ?










でも、別の問題ができたんだよ。












お互い、撮影被りすぎて、会えない。






  




映画とかドラマの撮影が入ると、
どうしても、撮影が、押したりする。









だから、ツアー中ではあるけど、
コンサートリハも、遅れて入ったりして、
バタバタしちゃうし…
フルで出れないし…









楽屋に、
いないことも多いんだよ。








まぁ、仕事だから、しょうがないけどよぉ…











レギューラの収録とコンサートリハだけじゃ、
正直キツイ。












「この顔できる?」

「あ、はい。」








今日も、撮影。
監督に指示されて、
そのまま、リハ撮影に入る。





 
セットに移動して、演技しながら
顔を変えてはみるけど…








こんな、顔って。
強ばらせればいいの?
ってか、忍者ってどんな顔してんだ?










見よう見まねで、
顔を変えてみるけど…イマイチ分かんない。










すると、カメラの奥で
モニターチェックをしている監督から、
もっと、こうしてと、
監督自ら、顔を変えて俺に支持がきた。










んー、なんか、
ライトが、向かって当たってるから、
あんま、顔が見えないんだけど…









とりあえず、
うっすらとは、見えたから、
その顔にしてみる。








こ、こんな感じ?









すると、





 





「オッケーです。」












カットが掛かって、
俺は、確認するために
監督の元へ駆け寄ったとき……










 




「かっ!っっっニ、ニノっ!?」



 






かず、いや、ニノがいた。








「ふふふ、リーダー、全然気づきませんでしたね。
ねー!監督!!」
 

「うん、全く気付いてなかったね。」


「お、おまっ、いつから…」


「へ?説明されてるときからずっと、監督の後ろにいましたよ?全然気づかないですもん。」











全然、、、分かんなかった。
マジかあ。









「え、じゃあ、今の顔実演って…」

「二宮くんが完璧に指示してくれたよ。」

「ありがとうございますっ。」






じゃじゃ、じゃあ、俺
今のヤツ、ニノの見てやってたってこと?










すると、スタッフらしき人が
そろそろ、撮影再開しますとニノを呼びに来た。










へ?へ?
撮影再開?!
ど、どういう?!









「はぁーい!今いきまーす!」









ニノは監督に挨拶して、
撮影所を後にしようと、駆け足で、
入り口に向かった時、









あ!と、
忘れたように
俺の元に戻ってきて、
ぐいっと、俺の耳元に顔を近づける。









ぅっ、近いっ。











「俺、今日9時だから。あとは家で、、、、」

「っ。」










それだけ言うと、
深々と、スタッフ一同にお辞儀して帰って行った。











「あれ?大野くん、大丈夫?」

「だ、大丈夫です。」











大丈夫じゃない!
だって、今、俺、顔あっついもん!!!










〝撮影……頑張ってね、智。″








不意打ちの名前呼び。
甘い声。
最後も、綺麗にウィンクまでして
出ていきやがった。







今、ちょっとドキッとしたじゃねーかっ!







頭から
離れないじゃんかよぉ。










気づいたら俺の隣にいて、
俺を一瞬で、ドキッとさせる。












罪なヤツっー!











その日は、とにかく、
撮影を巻いて、9時には家に着くように、
頑張った。












そんな、ある日の1日でした。








end//////









エコパ、1日目、MCより、
腐った頭が働きました( ´ ▽ ` )ノ