※原作とは設定が異なっています。ご注意ください。
※登場人物が多くて混乱するかもしれません。
※小説と題してますが、長編の脚本と思って読んだ方が良いかもしれません。
※下手な文章ですが、生暖かい目で見守ってくださると、幸いです。



story.15:『お家パーティー』






観音坂独歩と伊弉冉一二三が住む自宅マンションの部屋にやって来てから30分後ーーーーーーーーーーーー。

男だと思っていた倭愛結夢が実は女だったことが判明して、叫びながら慌ててリビングへ逃げた一二三を独歩が宥めてスーツジャケットを着せてからなんとか落ち着き、ようやく愛結夢と神宮寺寂雷を部屋に上げた2人。

テーブルに並べられた料理を見て愛結夢が感動していると、一二三が申し訳なさそうに言った。

一二三:「ヤマトくん……いや、ヤマトさん。先ほどは情けない醜態を晒してしまい、申し訳なかった。
まさかヤマトさんが"女"だとは露知らず……」

愛結夢:「一二三さんは何も悪くないですよ!……っていうか独歩!
ちゃんと伝えてなかったの?可哀想じゃない、一二三さんが!」

独歩:「す、すまん。伝えた気になっていた……」

一二三:「いや、僕も深く考えずヤマトさんに会いたいとしか言わなかったから……」

独歩:「いや!お前がヤマトに会いたいって言った時にちゃんと言うべきだったんだ!……俺のせいなんだ、俺の俺の俺の俺のーーーーーーーーーーーー」

一二三:「ど、独歩くんは悪くないよ~~~!」

寂雷:「2人とも、せっかくの料理も冷めてしまうし、ヤマトさんもいるのだから、その辺にしておこうか?」

一二三:「そ、そうですね!
気を取り直して!ヤマトさん、初めまして。伊弉冉一二三です!
独歩くんがお世話になっております!」

愛結夢:「いえいえ!こちらこそ、お世話になっております。
改めまして、倭愛結夢です!」

一二三:「よろしくね。
じゃあ椅子に座ってどうぞ。
ヤマトさんは独歩くんの隣ね!」

愛結夢:「はい!あっ、そうそう!」

愛結夢はそう言うと、先ほどのゴタゴタで独歩が玄関口に置いていったケーキ屋の箱を一二三に手渡した。

愛結夢:「これ、良かったら。
食後に一緒に食べましょう!」

一二三:「これはご丁寧にありがとうございます!」

寂雷:「そのケーキ、イケブクロ・ディビジョンにあるケーキ屋の箱ですね。……ということは、ミルクレープでしょうか?」

愛結夢:「はい!」

独歩:「後で食べるの楽しみだ!」

一二三:「独歩くんの好物だもんね。じゃあこれは冷蔵庫に入れておくね!」

そう言ってから一旦テーブルから離れる一二三を見送ってから、愛結夢は改めてテーブルの上の料理の数々を見る。

愛結夢:「わぁ…!独歩から聞いてはいたけど、どれもこれも美味しそ~!一二三さん、凄いですね!」

一二三:「お褒め頂き光栄です。」

独歩:「いやぁ気合い入ってんな…」

寂雷:「どれから頂こうか、迷ってしまいますね。」

愛結夢:「そうですね~!」

そんな会話をして、一二三が戻って来てからグラスにジュースを注いで、椅子に座ってから4人は乾杯した。

それから一二三の手料理を少しずつ堪能しながら、一二三は改めて愛結夢と独歩を見ながら言った。

一二三:「……それにしても、独歩くんに友達が出来たと聞いたから完全に僕はヤマトさんを男だと思ってましたよ。」

寂雷:「確かに。独歩くんの性格上、女性の友人が出来るとは想定外でしたが……。ヤマトさんは良い子そうだし、いい友人が出来て良かったね、独歩くん。」

独歩:「ありがとうございます…。
俺としても不思議なんですよね。
ヤマトとは5年10年……いやそれより前からの仲なんじゃないかと思えるくらいです。」

愛結夢:「私もだよ。独歩とは気が合うなぁって改めて思うよ。」

独歩:「あははっ!そう言ってもらえて、嬉しいよーーーーーーーーーーーー」

ピロリンッ♪
と、メール着信音が鳴る。

愛結夢:「あ、私だ。」

愛結夢は自分のスマホをポケットから取り出し、メールを確認したーーーーーーーーーーーーその時だった。

愛結夢:「!?」

独歩:「ヤマト…?」

愛結夢が急に不安げな表情になり、独歩や一二三、寂雷は心配する。

だが、独歩はすぐに"ある可能性"を察するのだった。

独歩:「ヤマト…!」






------------To be Continued...