※原作とは設定が異なっています。ご注意ください。
※登場人物が多くて混乱するかもしれません。
※小説と題してますが、長編の脚本と思って読んだ方が良いかもしれません。
※下手な文章ですが、生暖かい目で見守ってくださると、幸いです。




story.13:『遭遇。まさかの?』






イケブクロ・ディビジョン。

痴漢被害に遭った女子高生とその両親と合流をし、弁護士事務所であの日の証言をした観音坂独歩と倭愛結夢。

弁護士にあの日の証言をしてから独歩と愛結夢は女子高生とその両親に見送られ、2人で弁護士事務所を出た。

そして道すがら、良さそうなbarを見付けた独歩と愛結夢はその店に入り、呑むことにした。

独・愛:「乾杯!」

グラスに注いだビールを呑んで、ようやく一息付いてから、愛結夢はこう言った。

愛結夢:「ぷはー!……とりあえず、1ヶ月後の裁判の予定が無事に決まって良かったねぇ」

独歩:「そうだな…。証言台に立つの、今から緊張するが……」

愛結夢:「あはは、確かに…。
裁判の前に迷惑が掛からない程度に息抜きしたいね~」

独歩:「うんうん。まぁ、俺としては、こうして呑みに行くだけでだいぶ息抜きになるけどな。」

独歩がそう言うと、愛結夢は大きく頷いてから言った。

愛結夢:「そうだね!…あ、その前に独歩ん家でのパーティーがあるよね!楽しみだなー♪」

独歩:「あ、そういえば、それについてのメールが来てたぞ。」

独歩はスマホをポケットから出して、画面を愛結夢に見せる。

メールは、神宮寺寂雷から。

独歩:「『来週の土曜日なら都合が付きますよ。一二三くんにも連絡しておきますね!』だって。
ヤマトは来週の土曜日、大丈夫そうか?」

愛結夢:「全然大丈夫!はぁ~!楽しみー♪」

?:「あらやだ、何の話ぃ?」

独歩と愛結夢の会話に、オネエ系のbarのオーナーが割って入ってきた。

独歩はちょっとびっくりしたが、愛結夢は気にすることなくオーナーに話した。

愛結夢:「実は来週の土曜日に、この人の家で行われるパーティーに招待してもらったんです!
あの麻天狼のお家パーティーですよ~!」

オーナー:「あらそうなの~?
良いわね~!アタシもいつか招待してね☆」

独歩:「あ、あはは……」

オーナーからぱちんっとウィンクされて、独歩はただただ笑顔を作るしかない。

独歩がちょっと困っていた時、お店の扉がカランコロンと音を立て開いた。

?:「ん?」

店に入ってきた人物は、オーナーではなく、カウンターで呑んでいた独歩を見て声を掛けた。

?:「独歩じゃねぇか!」

独歩:「あ、君は……山田二郎くん」

愛結夢:「えっ!?」

独歩の口から出た名前に、愛結夢は驚いた。

山田二郎ーーーーーーーーーーーーイケブクロ・ディビジョン代表のバスターブロスのメンバーだ。

二郎は慣れたように独歩に話し掛けた。

二郎:「こんなとこで会うなんて偶然だな!何してーーーーーーーーーーーー…?」

愛結夢:「こ、こんばんは…」

独歩:「あ、あの、二郎くん、この人は倭愛結夢って言って俺のーーーーーーーーーーーー」

と、独歩が愛結夢を紹介していた時、二郎はこう口にした。

二郎:「独歩の、"彼女"か!?」

独歩:「へ?」

愛結夢:「えっ!?」

二郎の発言に、独歩は拍子抜け。愛結夢はドキッとする。

そして二郎の発言に、オーナーがこう言った。

オーナー:「なに言ってんのよ、じろーちゃん~」

独歩:「そ、そうだよ、そんなーーーーーーーーーーーー」

オーナー:「男女が2人きりでこんな店に来るんだもの!付き合ってるに決まってるじゃない~♪」

独歩:「へっ!?」

二郎:「だ、だよな!へーその人が独歩の彼女かぁ!
美人さんだな!やるじゃん、独歩!」

独歩:「い、いや違うよ、ヤマトはーーーーーーーーーーーー!」

二郎:「照れんなって!
良いタイミングで出くわしたな、後で兄ちゃんに言おうっと!」

独歩:「いやだから!」

オーナー:「ところでじろーちゃん。また"いつもの"よね?
今はカップルのお客さんがいるから後ででいいかしら?」

二郎:「ああ、そうだな。
別に急いでるわけじゃねーから、出直してくるわ。
じゃあ!独歩、またな!彼女さんも!デートの邪魔して、ワリィな!」

愛結夢:「あっ……い、いえ~……」

二郎がそう言って店から出てから、独歩と愛結夢が気まずくなっていると、オーナーは言った。

オーナー:「……ごめんなさいねぇ。
ああでも言わないとあの子居座りそうだったから。」

独歩:「え?」

オーナー:「"分かってるわよ"。
見てれば分かるわよ。男女の友情関係よね、あなたたち☆」

愛結夢:「!は、はい!」

独歩:「分かってたんですね…」

オーナー:「分かるわよ~。女の勘☆ってやつよ!」

オーナーの言葉に、独歩と愛結夢は安心したように笑った。

とはいえ、二郎には誤解されたままだから今後が気掛かりではあるが、一先ず独歩と愛結夢は気を取り直してお酒を呑んで楽しんでいた。

そして2時間、オーナーを交えて世間話をしてから独歩と愛結夢はタクシーで互いの家に帰った。

ーーーーーーーーーーーーそれから翌週、土曜日。いよいよ、愛結夢を招待してのお家パーティーの日を迎える。

独歩は待ち合わせ場所へ向かうために、私服に着替えてから一二三に声を掛けるのだった。






------------To be Continued...