※正しい宗教と信仰

・人生の幸福とは努力以外にない。

 

人生にとって「努力」は極めて大切なことです。

なんの努力もせずに、幸せな人生を築けるはずはありません。

 

しかしながら、努力といっても、ただ自分の思いつきで、がむしゃらに何事も挑戦さえすればよいというものではなりません。

 

たとえば、これから書道を習おうとするとき、立派な先生について、修練と努力を重ねる人は、着実に進歩することでしょう。

 

しかし、師を求めず、自分の才能と自分の信念で努力さえすればよい、といってただ毎日書きなぐっているだけでは上達することはできないでしょう。

 

このように、その努力をより価値あるものに実らせるためには、よき「指導者」の「正しい教導」にしたがって努力してこそ叶うのです。

 

ましてや意義ある人生、幸せな家庭、人生の充実した喜びを持つためには、その「基盤」となる人生についての、

最大にして最高の指導者である「仏」の教導に触れるということが大切です。

 

私たちは人生の土台となる根もとに、真実の師である「仏」の教えをたもち、その上に、

幹となる自分自身の人格と人間性を磨きつつ、努力と精進を重ねるとき、初めて緑したたる「大樹」へと成長するのです。

 

 

日蓮大聖人は、

「蒼蠅驥尾(そうようきび)に附(ふ)して万里を渡り碧蘿松頭(へきらしょうとう)に懸(か)かりて千尋(せんじん)を延(の)ぶ」

と仰せられています。

 

すなわち、青ばえのような小さな虫でも、駿馬(しゅんめ)の尾につくことによって万里を馳(は)せ、

 

つる草も松の大木にかかることによって、天高く伸びていくことができるのです。

 

このように、わたしたちもいかなる道を歩もうとも、正しい信仰を根本とした努力を重ねるならば、

「正法」の功力によって福徳の花が咲き、その努力が大きな実を結び、「真実の幸せな生涯」をまっとうすることができるのです。