年に数回、観光バスに乗って団体でのお参りがあります。
団体でのお参りは、その団体の性格や、旅行の趣旨目的によって、参拝者の行動がいろいろと変わります。
ほぼ全員が御朱印帳を持って来ている団体もあれば、お参りというよりはトイレ休憩といった雰囲気の団体まで・・・。
今回書くのは、その中間。まぁ一般的な観光旅行での団体さんのお話です。
バスが到着すると、皆さん思い思いに降りて来ました。
朱印帳を持っている人はまず授与所に朱印帳を預けに来ますが、それ以外の人は手水舎めがけて歩いてゆきます。
手水舎へと歩く人達の中から、こんな声が聞こえてきました。
甲:お賽銭はいくら
入れる?
乙:”たくさんご縁があるように” と15円(じゅうぶんにごえん)
丙:わたしは ”いつでもご縁があるように” と45円(しじゅうごえん)
甲:へぇ、私もそうしようかなぁ~。あっ5円玉ない。貸して。
こんな感じのやりとりだったと思います。
まぁまぁのお歳の女性3人。
綾小路きみまろさんの言うところの「中高年の昔お嬢さん」方です。
まぁ ”ご縁があるように5円を入れる” というのは単なる語呂合わせですが、それぞれの思いもあるので特に強く否定はしません。
ただ、15円とか45円のお賽銭で
・家族みんなが健康でいれらるように
・金運に恵まれるように
・病気が治るように
・子供が希望の学校に入れるように
等々・・・
沢山願い事をされる方もいますが、流石にそれはどうかなと(苦笑
少し話が脇道にそれました。
話を戻して、この「昔お嬢さん」だった方々がどの様な願い事をされたかはわかりません。
ただ、3人とも ”ご縁があるように” という思いを込めてお賽銭を納めたらしいことは話しぶりからわかりました。
団体旅行での参拝者は、お参りが済むと授与所に依る方も少なくありません。
必ずしも何かを受けられる訳ではない場合も多いのですが、何名かは授与所を覗いて行かれますね。
授与所におりますと、先程の3名のお嬢様方がやってきました。
甲:折角来たのだから、なにかお守り貰って帰ろうかしら?
乙:そうね。多分、自分で来ること無いしね。
丙:どうやって来れるかわからないし・・・。
まぁ、バスツアーなんてそんなものです。
座ってお喋りしている間に目的地に到着します。
男性陣は飲んでいる間に到着しますね(笑
まぁそこまでは気にしないのですが、次のひとことは吹き出しそうになりました。
甲:”えんむすび” のお守りあるわ。もう ”ご縁いらんけど”
えっと、貴女は先程「ご縁があるように」と5円玉を友達から借りてまでお賽銭で入れようとしませんでしたか??
ご縁が欲しいのか、いらないのか どっちやねん と ツッコミ を入れたくなりました。
今回は、おもわずツッコミをいれたくなった笑い話なので、例のシメ言葉はありません(笑