息子との二人暮らしも、実質1年が経とうとしている。

否応なしに馴染んだ。


一人暮らしすらしたことのなかった私が、母という立場で

誰よりも先に鍵をあけ、誰でもない私が鍵を閉める。


ふらふらに疲れた身体で朝を迎え、ふらふらに疲れた心で夜を迎える。

けして逆にはなってくれない。逆になってくれれば、少しはスムーズに眠れるのかも。

私の夜は長い。


いけないこと、してはいけないこと、言ってはいけないこと、

思ってはいけないこと、想ってはいけないこと、触れてはいけないこと、

分かってはいけないこと、感じてはいけないこと、求めてはいけないこと

捨てなければいけないこと、忘れなければいけないこと、呼んではいけないこと


携帯は手元にあれど、まだ自分発信のできない息子を残して

もしこの二人だけの部屋の中で、私が死んでしまったら

息子は誰かが気づいてくれるまで、なんとか食いつないでくれるだろうか。

椅子を持ってきて、冷蔵庫のドアを開けられるだろうか。

蛇口から水は出せるのか。寒さから身を守れるのか。

玄関を開けて、人が気づくように泣いてくれるだろうか。

誰が最初に気がついてくれるのだろうか。

おそらく、一週間は誰も気づかない。

仮に誰かからメールがきたとしても、私が返信しない=死んでる とは、思わない。

息子の手の届くところに、簡単に食べれる物を保管しておこう。

何がいつ起こるかなんてわからない。



洗濯物をたたみながらそんなことを想う。

息子と二人とは、そういうことでもある。



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