対角線。


多角形の隣り合っていない二つの頂点を結ぶ直線。また多面体で、同一の面上にない二つの頂点を結ぶ直線。


-広辞苑より-







人との親密さを表現する際に


隣り合わせで

面と向かって


という言葉をよく耳にする。






これは他者を理解する上で、


相手と同じ視点に立つこと

或いは相手と向かい合うこと


それらの大切さを

物理的な状態から

人の感覚に写して

表しているのだろう。






それ故に

"斜め向かい"という位置は

どうもその物理的な距離以上に

何か離れているように感ぜられるのは

人の感覚としての共通項ではないだろうか。






近頃、多くの人が

感染症拡大の防止対策として

人同士の配置をよく気にしている。


前後左右、間隔を設ける

対角線上の位置を取る


など様々であるが

前述の考え方を持ち込むなら

これは物理的な意味以上に

人と人が距離を置いた社会を作っている

そんな気がしている。






一方で、これは必ずしも悪いことではない。

もとより隣り合ってきた人たち

向かい合ってきた人たちは

今までと違う面を見る機会にもなっている。






きっと

人の心の見方にも

距離や角度があるようで。

自身の心も同様で

時には対角線上に立って。






少し話は変わるが

斜めという表現から

"斜に構える"などという言葉も連想されたが

この姿勢も意外に悪くないのかもしれない。



直線的に縦や横や正面でしか

物を見れないよりはずっと。