台湾物語 | 佐藤あつこオフィシャルブログ「中央区☆あつ子通信デジ」Powered by Ameba

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中央区議会議員 佐藤あつこによる子育て世代のための情報あれこれ

夏、家族で台北に観光旅行に行きました。その時、ちょっと疲れていたためか、観光バスの料金を計算し間違え、とっさに400元のところ1600元も支払ってしまいました。もちろんそれに気がついたのはずっと後で、東京に帰る前日。


お金が惜しかったのではなく、払い過ぎてしまったことを伝えられればそれでいいか、と思って、滞在先のホテルでバス会社のHPからメールアドレスを探してみました。


すると、そのバス会社は郊外にある会社であり、たくさんのバスルートを所有している大きな会社だと分かりました。


中国語に興味があったので、google翻訳を駆使して、早速日本語から繁体語に翻訳。


「私は観光旅行で台湾に来た日本人です。明日には東京に帰らなければなりませんので、これはただのお知らせです。全く気にしないでください。

私は台北から九份に行くために、8月4日にあなたの会社のバスを利用しました。しかし私はバス料金を間違え、現金投入口に、4人分の料金である400元を間違えて1600元入れてしまいました。運転手さんは他の人と話していたことを覚えています。もしもそのことが確認できたら教えてください。しかし確認できなくても気にしないでください。台湾はとても楽しかったです」


たったこれだけの文書を翻訳するのに、1つずつ分かりやすい日本語に分解して翻訳ツールに入力しました。ちょっと気を使う作業です。


バス会社に繁体語で問い合わせると、翌朝にバス会社の朱漢昌さんからメールをいただきました。


「おはようございます。メールを読み、急いで確認をしています。そのお金はおそらく見つかりました。確認をしたいのですが、何時頃に台北から乗りましたか? しかし、あなたは今日東京に帰るのですか? まだそのことが確認は出来ませんが、返金したいので、ホテルまで行きますので、ホテルの場所を教えてください」


と。


しかし私のフライト時間が迫っており、それは無理でした。


日本橋に戻ってからも、朱さんと翻訳ツールを使ってメールのやりとりを続けました。メールの回数は、3ヶ月で60回以上。Google 翻訳でちょっとしたニュアンスを出すのは難しく、言い回しにものすごく悩みながら、次第にメールが楽しみになり、朱さんにお目にかかってお礼が言いたくなりました。


台湾でとても親切にしてくださったことを感謝すると、朱さんは「日本人很善良(日本人もとても親切)」「日本是個好國家(日本はとてもいい国)」など、とても嬉しいメールをいただきました。朱さんは私と同じ、中学生のお嬢さんがいます。


朱さんは、

「いつでもまた台湾に来る機会があればお金は必ず返します」


と何度も言ってくださいます。私は何度も台湾行きを計画するものの、時間が作れず断念せざるを得なかったのが悲しかったです。


そこで、地元のご近所さんで、台湾に大変な人脈をお持ちの平井清さんに相談したところ、


「年に何度も台湾に行くから、僕が行ってきてあげるよ」とのご親切。


お言葉に甘え、平井さんに、朱さんにお会いし、お金の受け取りをお願いすることにしました。


朱さんへのお土産は、銀座あけぼのクリスマスセット。朱さんと皆様にどうぞよろしくお伝えくださいとお願いし、平井さんを見送りました。


その1週間後の朝早く、台湾から戻ったばかりの平井さんから携帯に連絡が入りました。


「朱さんとお目にかかり、お金とお土産を持って日本に帰ってきたから会いたい」と。


朱さんは若々しく、テキパキとお仕事をこなし、とても親切な台湾人で、「日本に行く機会があったら佐藤さんに会いたい」と言っていたと。


そしてなんと、平井さんの手には、朱さんから私宛のお土産までありました。中国の最高国家行政機関国務院の任命で開業した日本人医師、宮原武熊の眼科である宮原眼科の太陽餅です。


台湾、そして朱さんに逢いに、必ずまた台湾に行きます。


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