マーケティング代理店から流出した資料により、広告業界がスマートフォンのマイクを通じて音声を取得し、個人と結びつけて広告に活用していることが明らかになったと、海外メディアの404 Mediaが報じました。
今回の流出で問題となったのは、アメリカのメディア企業・Cox Media Group(CMG)が開発した「アクティブリスニング」という技術です。2023年12月には、CMGがこの技術を使ってスマートフォンやスマートスピーカーからユーザーの日常会話を録音し、それを基にしたターゲティング広告を配信するビジネスを開始したことが取り沙汰されていました。
404 Mediaがリークを通じて入手したCMGの(PDFファイル)営業資料によると、CMGは顧客に「スマートデバイスが会話を聞くことでリアルタイムでインテントデータを取得し、広告主はその音声データと行動データを組み合わせて、市場内の消費者をターゲットにすることができます」と売り込んでいたとのこと。
アクティブリスニングが、ユーザーの音声から個人を特定して広告につなげるまでのプロセスは6つの段階に分かれています。まず、消費者が会話や行動に基づいてデータの痕跡を残すと、AIが470以上のソースからそうした音声データと行動データを収集して分析し、それらを突合して「商品を購入する準備ができている人」を特定します。そして、そのデータを基にAIが顧客企業の商品やサービスを選び出し、半径10マイル(約16km)以内のユーザーリストを作成します。その後、リストからデジタル広告のターゲティングが開始されると、CMGのサービスが自動的に顧客企業のトラフィックとユーザーを分析し、継続的にターゲティングを行います。
CMGはさらに、Google・Amazon・Facebookなどの名だたる大手IT企業が、自社のアクティブリスニングサービスを長年利用してきたことを明かしました。
いや~麻央さん、
いろいろと助かりましたよ!
(´・ω・)