奇縁まんだら 終り
2,057円
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(2011年12月20日発行)
瀬戸内寂聴さんは、
このシリーズを、一年のつもりで
日本経済新聞に連載をはじめ、
すっかり評判がよく、次々と延長し、
結果として136人の、全て物故者の方々の
追悼文を書き上げました。
書き終わった時に、
ほっとして、とたんに全身の力が抜け
身動きがとれなくなった。
・・・何ともいえない達成感の快さが全身を駆けめぐる
・・・
と、書かれています。
読み終わった私も、
「やったぁ」という気持ちになりました。
この終篇にも、多くの方々が登場しました。
永田洋子
榊 莫山
大岡昇平
岸田今日子
・・私たちの知らない側面が
寂聴さんの交流のなかから窺い知ることが出来ます。
ただひとり 岡田嘉子さんだけは
寂聴さんも不快な思いもされたらしく
それはそれで、面白く読みました。
この本を読んで、実はお墓についても
考えさせられました。
多くの人は、先祖のお墓に
好む好まざるにかかわらず入るものですが
やはり、お墓にも個性を演出し
その人らしいと感じるお墓に
驚いたり、納得させられたりしたのです。
お墓こそ、その人の生きた
「金字塔」と言えると、漠然と感じました。