『バリスタ XIUMIN』27 | 紗蘭U-KISS/EXO/VIXXの”愛を綴る”

紗蘭U-KISS/EXO/VIXXの”愛を綴る”

愛すべき人々のお話を書きました。
妄想です。自分では無い意志を感じます。
美しい人へ、愛の思いを届けたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は~いブルーハートブルーハート

 

 

 

 

 

 

明るいカウンターの方へやって来た、レイ。

 

 

ああ・・この人は宇宙人か?

 

 

年を取らないと言うか・・

 

 

何年たっても

 

 

以前と変わりなく、スタイリッシュでカッコイイ・・・

 

 

 

 

 

「レイしゃん・・・?」

 

 

 

「ジョンデヤ。
 遅れてしまって、ごめん。
 もう、皆帰ってしまったんだね。」
 
 
 
「レイしゃん・・・
 来てくれたんだ。
 ダメかなあと思いながら
 招待状を送っておいて良かった。」
 
 
 
「何をいってるの・・・
 ヒョン達の為だもの
 必ず、会いに行くと決めてたんだよ。
 ふふふ・・・」
 
 
 
 
その時!!
 
 
 
 
「あの・・・
 チャン・イーシン様。
 申し訳ありませんが、お時間がありません。
 お話は手短に済ませて頂きますように。」
 
 
 
 
レイしゃんの後ろに控えていた、スーツ姿の人が
 
 
レイしゃんの肩越しにささやいた。
 
 
レイしゃんは、キッと後ろを振り向くと
 
 
 
「分かっているムカムカ
 こちらへ仕事で来るのが分かっていたから
 最終日の夜、時間を作ってもらったのは
 感謝してるよ。
 でも、周開楊。
 メンバーとは、もう十年以上会ってないんだ。
 少しは、目をつぶると言う事をしてくれても
 良いんじゃないか?
 さあ、外で待っててくれ。」
 
 
 
 
レイしゃんは、スーツ姿の人の背中を押しながら
 
 
店の外へと押し出していた。
 
 
 
 
「ごめん、ジョンデヤ・・・
 余計な者までついて来てしまった。
 何時までも、一人にはしてくれない。
 はぁ~・・・ニヤニヤニヤニヤ
 間に合いたかったんだけど、こんな時間になってしまった。
 ただ、二人の結婚が嬉しくて
 お祝いを直接言いたかったんだ。
 良かった、まだ残っていてくれて。」
 
 
 
「レイしゃん・・・
 ありがとう。
 とっても嬉しいよ!
 でも、良いの?
 後で叱られない?」
 
 
 
レイしゃんの顔が、一瞬曇ったが・・・
 
ジョンデには分からないように
 
直ぐに笑顔でジョンデの方を向き直ると
 
 
 
「大丈夫!
 心配いらないから・・・
 あああ・・
 本当に間に合わなかったらと
 ヒヤヒヤしていたんだ・・?
 んん・・?
 ジョンデヤ。
 そのウェディングドレスを着ている美人は
 誰だい?
 ミンソギヒョンはどこにいるの?
 まさか、この女の人に乗り換えたの?
 どうして・・・
 ずっと、ミンソギヒョンを愛してたんじゃなかったの?
 招待状にも、ジョンデとヒョンの連名だったから
 喜んでいたのに・・・
 ひどいよ!」
 
 
 
 
 
 
 
ほえっ??ガーンガーンガーン
 
 
 
天然レイしゃん炸裂!!
ほほほっー!!笑い泣き笑い泣き
 
 
 
 
ジョンデは、怒っているレイしゃんを見ながら
 
 
 
ニコニコしていた。
 
 
 
ふふふ、この勘違いはおもしろい。デレデレデレデレデレデレ
 
 
 
 
「レイしゃん、よく見て。
 この美人さんは、ヒョンだよ。
 綺麗だろう!!
 抱っこしてあげて。
 へへウインクウインク
 
 
 
ジョンデは、そう言いながら
 
 
抱いていたミンソクを、レイしゃんへ渡した。
 
 
 
 
「ええぇー!!
 わわわ、僕が抱っこしても良いの?
 ヒョン・・・
 ミンソギヒョンなんだ。
 綺麗だなあ~
 ジョンデがうらやましい。
 ヒョン!
 ミンソギヒョン!
 レイです。
 会いに来ましたよ。」
 
 
 
ミンソクはレイしゃんに抱っこされて
 
 
レイしゃんの首に腕を回して
 
 
抱きついて行きました。
 
 
 
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「う~ん・・・
 誰?
 ジョンデじゃ無いの?」
 
 
 
「レイですよ!
 ミンソギヒョン!
 結婚おめでとうございます。
 良かったですね。
 綺麗です、ウェディングドレス。
 とっても良く似合ってる。」
 
 
 
 
「レイ・・・
 ええ~っと・・・
 レイなの・・?
 あああぁぁ!!
 レイだ!!
 やあ~んピンクハートピンクハート
 会いたかったああ!!おねがいチューチュー
 
 
 
ミンソクは、レイの首に回した腕で
 
 
力一杯抱きしめていた!!
 
 
 
ギューッ!!ピンクハートピンクハート
 
 
 
 
あああ!!
 
 
 
レイしゃんの顔が、どんどん赤くなる!デレデレデレデレ
 
 
 
「ヒョン!
 ヒョン!
 だ・だめだよびっくりびっくり
 死んじゃうよぉ・・・」
 
 
 
 
「ああ!ごめんガーン 
 ごめんレイヤてへぺろ
 嬉しすぎて、力が入っちゃった。
 でも、良く来てくれたね。」
 
 
 
「うん・・・照れ照れ
 ヒョン、会いたかった。」
 
 
 
ミンソクは、レイに会って
 
 
酔いがさめたようです。
 
 
 
 
「レイ・・・
 レイ・・・
 会いたかった・・・
 兄弟が離ればなれは
 辛すぎる。」
 
 
 
「はい、ごめんなさい。
 ヒョン・・・
 僕も・・・
 会いたかったんです。
 でも・・・」
 
 
 
レイしゃんは、ミンソクをゆっくり下ろすと
 
 
近くにあった、大きめのソファーへ座らせた。
 
 
そして、ジョンデも座るように呼ぶと・・
 
 
ミンソクの、綺麗なドレスを直してあげるのだった。
 
 
 
「ミンソギヒョン・・・
 綺麗・・・」
 
 
 
 
レイしゃんは、綺麗な花嫁さんになったミンソクをドキドキして見つめながら
 
 
あの、ミンソクの兵役前のラストコンサートを思い出していた。
 
 
ルンルンキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ
 
 
 
 
 
レイしゃんは、何としても参加したかった。
 
 
だから・・・
 
 
レイしゃんにとって、悲壮な交渉をしたのだ。
 
 
 
「お願いです。
 僕のわがままを一度だけ・・・
 今回だけ聞いて下さい。
 ミンソギヒョンが、兵役へ行く前の
 最後のコンサートなんです。
 二年後、戻ってきたとしても
 EXOで・・・
 活動出来るかどうか分からないから
 コンサートへ参加させて下さい。
 後生です。
 これからは、言われる事は何でもします。
 わがままは、二度と言いませんから・・
 お願いです。
 お願いします。
 お願い・・・」
 
 
 
 
自分の事なのに、自由にならない現実。
 
 
国からも、世界からも認められている
 
 
賞賛の嵐の中、レイしゃんの心は
 
 
何時も、EXOにあった。
 
 
 
でも・・・
 
 
 
レイしゃんは、人に気付かれないように耐えていた。
 
 
 
大切な両親を裏切れない
 
 
 
育ててもらった、祖国を切ることもままならない。
 
 
ただ、愛する人のそばにいたかった。
 
 
 
それすらも、諦めて来たけれど
 
 
 
『ヒョンと一緒のステージに立ちたい。
 愛する人と生きてきた
 EXOのメンバーとして
 僕の人生の思いでを飾りたい。
 何もいらない・・・
 ただ、ヒョンの記憶に僕との
 ファイナルコンサートを残して欲しいだけ。』
 
 
 
想いは重なり、強くなるばかり。
 
 
レイしゃんは、必死で懇願していった。
 
 
 
今まで、そんな気持ちの強さを見せた事などないのに・・・
 
 
 
周りの大人達の驚き!
 
 
 
「そんなに行きたいのか・・
 それでは
 行かせよう、チャン・イーシン。
 でも、これが最後と認識するんだ。
 今の生活に不満は有り得ないはず
 君の親御さんが、望んだ事だよ!
 全て、君の為なのだから・・・」
 
 
 
やっと、実現したEXOのステージ・・・
 
 
ミンソギヒョンの手を取り
 
 
笑顔で、歌って、踊って、走り回った。
 
 
 
幸せな時間だった。
 
 
 
遠い、遠い
 
 
 
遙かに遠い、記憶の箱にしまっている。
 
 
 
 
「ヒョン・・・
 貴方と出会えて幸せした。
 それだけでも
 知っておいて欲しかった。
 又、何時会えるか分かりません。
 僕は、ずっとずっとミンソギヒョンの
 幸せを祈り続けていると・・・」
 



「レイヤ・・・
 お前の気持ちは知っていたけれど
 俺は・・・
 答えてやれなかった。
 それなのに、そんな優しい言葉を言ってくれるなんて・・
 ありがとう・・・
 俺も、お前の幸せを祈っているよ。」



ミンソクは、レイしゃんを優しく抱きしめていた。



ジョンデは、レイしゃんの手を強く握りしめて
 
 
 
レイしゃんの顔を、にこにこしながら



見つめていた。




静かな、時間が流れていく・・・
 
 
 
 
 
 
  

 


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