<役割>
・朝起きる意味をつくる、社会的にも自尊感情を高める、小規模でも大規模でも生きる意味を与える
・スタッフはよく「金がない、時間がない、人手が足りない」という。しかし、利用者の見方を変えるだけで世界が変わる。この仕事を利用者がやればお互いにいいことがたくさんある。
例:本日のジョーク係、入り口にたって挨拶、着脱・歩行できないけど、手の殺菌ジェルを押す仕事はできる、金魚のえさやり、花の水やり、トロフィーを磨く、子どもの木製ブロックにサイドペーパーをかけ、色を塗る
・南オーストラリアでは学校のある一部に老人ホームをつくっている。世代間交流は脳を活性化させる。子どもと色んなことをする、本を読むなど。認知症の人が先生のアシスタントをするというプログラムもある。

※画像お借りしています
・エピソード①:死にたいと言っていた人・・・最初の3つのWを調べたらホテルの案内人をしていた人とわかった。→「スタッフの昼ごはんの時だけ電話番を手伝ってほしい」といった→今では利用者2人とチームを組んで一日事務的な事や電話番をしている→45,000ドルを節約できた→ケアハウスの余剰にまわせた
・エピソード②:帰宅願望がある人:家がタバコ屋で人に物を売ることに慣れていた→最初は2種類の値段(黄色1ドル、赤4ドル)でやっていたが、計算できる4種類の値段で物が売れるようになった→自分の名前も住所も分からない人だが、ひとりで切り盛りしている。(1日1時間しかやっていない売店)
・活動エリア以外にも廊下など24時間いつでもやりたいことがやれるようにしている
花への水やり、子ども部屋(お人形のお世話をする)でお人形セラピー、大工道具と名前のマグネット合わせ、絵合わせカードは廊下に置いて立ってできる

※画像お借りしています
<最後に>
モンテッソーリの環境によって利用者とスタッフのより良い関係が築ける、家族との面会がよりよく改善できる、利用者のQOLの改善
→講師より、これは簡単だとは言いません。でも、本当にやる価値があります!
高齢者のモンテッソーリ認知症ケア セミナーレポ⑨へつづく