話は、既に2時間を超えて
いました。




しかし、一向に前に進みません。





父が、





「帰ってから、頑張って
思い出してくれ」





と言いました。




母も、





「今日は何も解決しなかったけど、
気をつけて帰ってね」





と。




モラ夫は、話し合いの場が終わり
そうなことに焦ります。




この場で終わらせる気で訪問して
いたモラ夫は、




仲直りの証なのか、車に花まで用意
してきていました。




喧嘩の後、何かちょっとした物を
くれることが多かった、モラ夫。




おそらく、モラ夫がいう、
『いつも俺が謝ってる』というのは、





こういう、何かしらの物を
あげることを指していたのでは
ないかと思います。





人の心を、物で操ろうとする、





安直な考えが、透けて見えます。





『夫婦喧嘩をして家出をした
ワガママな嫁を、





花まで持って迎えに来てあげる、
寛大な夫。』





モラ夫の理想とする夫像は
こんな感じだったのでしょうか。





しかし私と私の両親がこのとき
求めていたのは、





花でも、言い訳でもありません。





誠実な、謝罪です。





モラ夫は足掻きました。




「いや、ほんと、いつも毎回
喧嘩になって、





私の悪いところって、
ずーっと言われ続けているのが、





いきなり突発的に訳のわからん
言葉を口走る。






でもそれで、自分で全然・・・」





母が、モラ夫の足掻きに食いつき
ました。





「そこよ。そこって感じる?





意味がわかって発してるの?





何を言ったか、覚えてる?」





続きます。




お読みいただき、ありがとう
ございました。