小さな小さな、火種。
早く、水をかけて、消せば、
大きな火事になることはないが、
しばらく放っておけば、
火の粉が散り、火はあちこちに
燃え移る。
轟々と燃え盛る、炎。
見上げるほどに大きくなった
炎に水を撒いても、
炎の勢いは、増すばかりで、
手遅れに、なってしまう。
私たちの離婚は、まさに火事
のようなものでした。
早く、謝ってくれさえすれば、
ことは大きくならなかったの
かもしれません。
思い出した話をひとつ。
私はモラ夫から、
「たらればばっかり言ってるよな」
と言われていました。
自覚がないので、私がどのような
『たられば』を言っていたのかは、
わかりません。
「海外に行ったら・・・」
「転職したら・・・」
「高級車があれば・・・」
「お城が建てられたら・・・」
たらればを言っていたのは、
一体どちらでしょう。
努力もせずに、
夢物語を語って。
それは、きっとモラ夫の
理想の姿。
夫婦で、夢を語るのが
悪いとは思っていません。
どこまでが本気で目指す未来
なのか、
きちんと共有した上で、
ビジョンが明確なら、夢を
語ることは、
きっとスパイスになること
でしょう。
夫婦で、同じ目線で、同じ目標に
向かっていけたら。
二人三脚で進んで行けるので
あれば。
と、私もモラ夫に向けて、
「たられば」を。
お読みいただき、ありがとう
ございました。