モラ夫からの連絡を無視
し続け、






駅まで辿り着き、電車に
乗った私。






ほっと、一安心です。






モラ夫が謝るまで、私は絶対に
帰らないから。






もう一度自分に言い聞かせます。






実家までは、遠い道のりです。






乗り換えしつつ、3時間は
かかります。






ただ、絶対に止められると
思っていた私は、






家出が思ったよりもスムーズに
進み、






驚きや安堵、






そしてモラ夫への怒り、






未来への不安、






様々な気持ちが入り交じります。















今後の出産や子育てを考えると、






やはり、不安は拭えません。






もし、離婚するとしたら。






私は、この子を産んで、






育て上げることができる
のだろうか。






『離婚』がよぎる今、






もやもやとした気持ちが、






心の中で大きくなっていく
感覚。






しっかりしなくては、と、






もやもやを取っ払うように、
自分に言い聞かせます。






電車は、しばらく各駅停車です。







電車は、私の逸る気持ちと裏腹に、







ゆっくり進みます。







駅で止まった電車。






もどかしい気持ちを感じていると、






急に、手を引かれました。






顔を上げると、そこには、






モラ夫がいました。






なんとモラ夫が、電車に入って
きたのです。






車で先の駅に行き、私を待ち伏せ
していたのでしょう。






「とりあえず降りよう」






「俺、明日から仕事だから」






と、モラ夫は私の手を引いて
説得してきます。






続きます。






お読みいただき、ありがとう
ございました。