実家に帰った私は、
今までのことを親に話しました。






強がって話せなかったこと。






今まで異常だと気づかなかったこと。






話すうちに、自分は虐待を受けて
いたのだと、






少しずつ、少しずつ理解しました。






スマホで『暴言』について検索し、






初めて『モラハラ』という言葉に
辿り着いたのも、






この頃でした。


 



検索を繰り返しては、






時間がある限り、





携帯やパソコンにかじりつく
ように、





『モラハラ』に関する記事を
読みました。






貪るように、読み耽りました。







精神的DV、経済的DV。







私が感じてきた、苦しみ。







それらに、名称があったことを
知り、







調べれば調べるほど、合点が
いきました。





そして、当てはまることだらけで、
驚くとともに、





わけのわからない苦しさに
溺れ苦しんでいたところから、






原因であった『モラハラ』という
言葉に出会ったことで、






苦しみから脱却し始めた感覚
を、感じました。







私と無関係だと思っていたDV。







心に受けていたなんて、
思いもしませんでした。







置かれていた環境を理解し始めた
私でしたが、







やはりモラ夫との結婚生活を諦めた
わけではありませんでした。







このまま戻るわけにはいかない。







でも、誠意を持って謝罪してくれて、







今後夫婦対等であることを
約束し、






そしてお金に関することを
明らかにしてくれれば、







私はモラ夫と、家族として再出発
するつもりでいました。





久しぶりに何もついていない、
左手の薬指。





また、おそろいの指輪をして、





夫婦で笑い合える日が来ると、





信じて。






お読みいただき、ありがとう
ございました。