連休に入り、先日のモラ夫の提案通り、





実家に帰ることにした私を、





モラ夫は駅まで送ってくれました。





私には手持ちのお金が、ありません
でした。





でも、先日モラ夫からお金を
受け取ったな、と思うと、





お金がないとは、とても言い出せ
ませんでした。





何かを察したのか、モラ夫から





「お金はあるのか?」





と、問われました。





私は、






「ないけど、大丈夫」





と、強がってしまいました。





「じゃあ、どうするつもりなんだ?」





と、モラ夫。





「カードローンで引き出せるから」





と、答える私に、





「借金とか、意味がわからない」





と、モラ夫は呆れて見せました。





私が、カードローンで借金したのは、





せいぜい数万円でした。





当時の私は知りませんが、





この頃モラ夫は8ケタの借金を
しておきながら、





私がとても非常識なことをして
いるかのように、





呆れて見せるのです。





そして一万円札を、手渡して
きました。





後になって考えてみれば、





私の500倍くらいの借金をして
いたモラ夫。





自分のことを棚に上げる、





とは、まさにこのことです。





続きます。





桜が、散ってきましたね。





儚いから、こんなにも美しい
のでしょうか。





桜が降り、花びらの絨毯が
敷き詰められる季節。





桜の葉が、ちらほらと芽吹き、






桜の季節とも、もうすぐ
しばしのお別れかと、





微かに寂しさが滲みます。





風情があって、少し切なくて。





想像もつかない未来が用意
された、人生。





散る桜を見つめながら、





来年の同じ季節、私は何をして
いるのだろう、と考えます。





お読みいただき、ありがとう
ございました。