モラ夫からの当たりは日に日に
強くなり、





モラ夫は、私が傷つく言葉を
あえて選んでいるようでした。






「顔も見たくないし、声も聞き
たくない」






「人生の邪魔でしかないんだけど、
なんでここにいるわけ?」






モラ夫は、妊娠中の私が息苦しい
ほど泣いている中、





心無い言葉をかけてきます。





共に歩んでいこうと結婚した相手
から、人生の邪魔だと言われ、






存在を否定された私は、ひどく
傷つきました。





これほど言われてまで、ここにいる
理由はないと、思いました。





家出をしたいと、思いました。






ですが私には、気力がありません
でした。






貧血や悪阻、鬱症状などで体調も
思わしくありませんでした。






そして、私がここで家出をすれば、






またワガママだと責められることは
目に見えています。





私に『離婚』という選択肢は、
当時まだありませんでした。





家出をした後、きっとまた罵られる。





そういう未来しか、見えなかった。






だから、結局家出という行動をとる
ことはできませんでした。





何かと理由をつけて責められる
日々が続き、




私はモラ夫に、反論したりすること
を躊躇うようになりました。






私が我慢すれば、平和に済むのだと、






自分に言い聞かせて、毎日をただ
ひたすら過ごすのみでした。






お読みいただき、ありがとう
ございます。


dTV