とても自信があるように振る舞う
裏で、




モラハラ夫は、




ありのままの自分では受け入れて
もらえない恐怖でいっぱいなの
だろうと思います。




底の見えない不安を覆い隠すために、
誇大に振る舞う。





虚栄心。自己像との乖離。





借金、嘘、暴言による威圧。





本当の愛を知らない人。





人生において、いつか満たされる
日がくるのでしょうか。





私の知るモラ夫は、おそらく
幼少期に義父からの暴力を
受けていた人でした。






きょうだいたちもいますが、
一番上の兄であるモラ夫への
風当たりが、特に強いもので
あったのだろうということは、
短い結婚生活でも、充分に
感じられました。





だから、未だに逆らうことが
できず、親の顔色を窺い生きて
いる。





でも、モラ夫は、親から本当に
愛されているのだろうかと
思うんです。




モラ夫は、親に対して必死に縋りついて
いるように見える行動が多かったです。




実家近くの中古住宅が売りに出れば、
買うように唆される。




モラ夫は多額の借金を負って、
義父母の老後の安心を買った。





家族のかたちはそれぞれだし、
他人がとやかく言うことでは
ありませんが、





義父母はモラ夫を利用している
ようにすら見えました。





もちろん、自分たちもそれが
愛だと思っているのでしょう。




でも、よそから入った私には、
不気味で、共感し難いものが
ありました。





歪な親子関係。
もう育ててもらう必要はないの
だから、縋りつく必要なんて、
どこにもないのに。






良い子でなければ、愛されない。





モラ夫は、義父母にとって
一個人として尊重されている存在
ではなく、言われるがままの、
操り人形のような存在。





でも、愛されたいと願ってやまない、
幼いモラ夫がいる。













誰しも不安と共存して生きて
いるし、





みんな、悩みながら生きています。




でも、モラ夫のそれは、
私たちが感じるものよりも、
もっと得体の知れない、
そこはかとないものなのでは
ないかと思います。




どれだけのものを得ても、
満たされない。




見捨てられるかもしれない。




人が信じられない。




虚無感。孤独感。恐怖感。
真っ暗な闇の中で、もがいて
いる。




だから、執着する。





モラ夫のことは、憎かったし、
恨みました。




でも、あの人の心理を考えると、
胸が締め付けられることがある。




実の親からありのままの自分では
愛してもらえないと思っている
息子であり、




我が子に愛を与えなかった父親
でもある。




いつか彼にも、愛を知ることが
できる日が来るといいなと思います。




もちろん、私と娘とは関係のない、
どこか遠くの世界で。