結構長いこと歌ってきましたが
記憶にある範囲では、2回だけ
出るはずのない高音が出たことがあります。
そのうち1回は、7年くらい前かな・・・
スタジオでバンドのリハをしていたとき、
曲中でちょっとフェイクするところがあり、
あまり考えず自由に歌っていたら
ん?
なんかいま
えらい高い声じゃなかった?
気のせいかな・・・と思いながら
あとで録音を聴いてみたら
鳥のような声が入っていました(笑)
自分の音域ではありえないんだけど。
どうやって出したのかな、と思って
いろいろやってみたのですが、出ない。
もう1回はわりと最近。
コーラスをやっていたのですが
オリジナルの音源では、黒人のカッコいいおねえさんが
ソロっぽいコーラスをやるところがあって
あー、ここは高くて自分の音域では無理だな、
ちょっと下げよう、と思って
一部メロディを変えて歌っていました。
ところが、スタジオリハで一度だけ
ふと、元のフレーズを歌ってしまい、
あれ?出た?
いや・・・気のせいかな・・・
と思いながら、あとで録音を聴いてみたら
出てる。
どうやって出したのかな、と思って
いろいろやってみたのですが、出ない。
この2回に共通していたのは・・・
ちょっとボーっとしてたときだったことです(笑)
スタジオで何時間かリハしていると、
ふと、集中が途切れるときがあって
たぶん、そんなときだったと思う。
さらに思い出したのは、小学生のとき(えらい遡る)
私は鉄棒の逆上がりがどーしてもできなくて
そのまま小学6年生になり、
なんか知らんけど、卒業までにできるようになりたい!!
と思ってむっちゃ練習しました。
毎日、学校の校庭や公園にある鉄棒で
友達や親についてもらっていろいろ教えてもらって
何回も何回も練習したけど、どーしてもできない。
そんなある日、放課後いつものように鉄棒に向かい
そばには2~3人の友達がいてくれました。
その日、友達のひとりが何か鉄棒とは関係ない話をし始めて
なんかそれで盛り上がっていて
私もふんふんと聞きながら、なにげに
鉄棒を握って、パンと足を蹴ってみたら・・・
あれ?できた?
周りの友達も、誰も気づいていない(笑)
なんか、できた気がするからもう1回やっていい?
って言って、パンと足を蹴ってみたら・・・
できた。
やるぞやるぞ、絶対やるぞ!と思っていたときは
できなかったのに
なんとなくやったら、できた。。。
なんていうか、緩んだときに
こんなことが起こるんだなって思いました。
といっても、毎日練習していたからだと思うし
何もせずに急にできるようになるというわけではないと思うし、
ボーっとしてたら高い声出るんやと思って
ボーっとするぞ!と意識した時点で
全然ボーっとしてないし(笑)
本番でボーっとするのは難しいしね。
結局精進するしかないのですけれど。
けれど、人って、
自分が決めた限界の中で生きてるのかもしれないなー
って思うような出来事、ありますね。
ときには、ゆるめてみよ。