まるで真夏のような猛暑となりましたね。
みなさん、ごきげんよう。篠笛講師:出口煌玲(龍笛も対応)です。
さて、昨年11月開催した「篠笛フェスタ2013」DVD(1枚2160円)が明日6月1日より販売開始されます。
尚、郵送の場合は事前にお振込(振込手数料はご負担ください)になります。
では、本題に入ります。
気持ち良く篠笛を演奏するにあたり、オクターブを正確に合わせてみることをお勧めします。
リコーダーもフルートもケーナも尺八も、たいていの笛類は裏側に孔が開いていて、高い音を奏でる時はこの裏穴を少し開け、少し強い息で鳴らします。
しかし、篠笛のみならず龍笛・能管・神楽笛など日本伝統横笛類には裏穴がありません。
息の加減でオクターブを吹き分けます。
通常は呂音(下のオクターブ)から甲音(上のオクターブ)、さらに上のオクターブ(大甲音)を鳴らす時、強い息で唇の締めも強め、歌口に息圧をかける、ということになります。
私の指導では、この強い息圧と唇の締めをできるだけ削り取っていきます。
強い息を出すために固めた腹筋、固く締めた唇、が音をミュートし固く薄く痩せた音にしてしまいます。
さらに強すぎる息そのものも、出した音を吹き消し響きにブレーキをかけてしまいます。
音が痩せて響きが悪くなるばかりでなく、ピッチも悪くなりがちです。
ジャストのオクターブにはまらないのです。
唇を締めることで息の角度が変わってしまうのです。
私の指導では、できるだけ身体も唇も緩めたまま高音も鳴らすよう誘導します。
それでは歌口への息圧が足らず呂音(低音)しか鳴らないじゃないか、と言われるかもですが・・・・


