聴くということは、受け入れること | 出口煌玲の表現力を高める横笛指導!基礎の徹底により上級テクニックまで伝授!

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主に個人レッスン。初心者からプロまでレベルやご要望を考慮した個別プラン。会場は北浜/南森町/大阪天満宮。場合によりオンラインレッスンも可。
篠笛・龍笛・田楽笛など対応。
気軽に習いたい方は大阪・枚方・八幡などに教室やサークルあり。
主催:ルビー産業株式会社

みなさん、ごきげんよう。篠笛講師:出口煌玲(龍笛も対応)です。

今日は“聴く”ことについて話します。


篠笛にしても龍笛にしても、
レッスンや演奏する上で、まず、聴くことが大切です。

というよりも、「聴こえる」ことが大切です。

そして、聴きながら行動をする

意外とこれが難しいのです。

音が上手く鳴らない、上手く音律が取れない、上手くリズムが合わない、という人は、頑張りが足らないからだと思って、必死になって頑張ります。

そこに問題があるのです。

行動、例えば、“何かを演奏しよう”、笛の場合は吹こう”、そんな意志が働いた瞬間に、聴こえなくなってしまうのです。

そればかりか聴こうと、耳を傾けて音を追いかけていっても、その音が逃げていき音の判別できなくなります。


聴くということは、受け入れることです。

耳は単なる集音器、入り口です。

そこに意識を集中しても、その音の判別はできません。

判別は実際には脳で行われるのですが、だからといって頭で音を理解しようとしても、やはり聴こえません。

頭で理解しようという意志が働くだけで、感じる、受け入れるという感覚が閉じてしまうものです。


ではどうするか・・・・・

鳴っている音やリズムを、自分の身体の芯で聴いてみてください。

自分の身体の内部・芯に音やリズムを受け入れるのです。

自分の声や音も、同じところ(身体の芯)で聴きながら発声します。

自分のリズムも 同じところ(身体の芯)で取っていきます。

自分の外の音は、内部(芯)まで受け入れ、そこで発生している自分の音やリズムと同調させて、増幅し、相手に伝えるのです。
(この場合の相手とは、人に限りません。空間、動植物、建造物、目に見えない何か、いろいろあります)

そうすると自然と、ピッチ、ハーモニー、グルーブ(リズム)の共有ができます。

それは、音程やリズムの間尺を表面上合わせたのとは違う次元です。

この次元で立てば、美しい音色、ハーモニー、グルーブが生まれ、即興演奏も可能性も広がります。

無音、無伴奏の場合も、その空気感を“聴く・受け入れる”、それに自分の音やリズムも感じながら同調・反応させ、流れを感じながら増幅していきます。


まずは、全身で受け入れて聴く、ということを日常生活の中で行なってみてください。

気が付かなかった多彩多様な音が立体的に聴こえてくるでしょう。

その中で生活していると思えば、今の世界が新たな世界に変貌するでしょう。

笛のレッスンを通じて、その世界に足を踏み入れてください。

視点と発想さえ変えれば、とても簡単なことですよ。