もしも本当に
貴方とのことが
消滅になったら
私はこの先
どう過ごせばいいの?

そんなことばかり
心の中で空回りして
深い眠りに就けられない。

いつでもいいの。
どこでもいいの。
私を見掛けたら
暖かく包んでほしい。

そしてお互いに
もう一度…愛を確め
慰め合いたい。

私は再び身の回りを
細かく整理し始め
失っていた日々を
いち早く取り戻していく。

またいつか貴方と
手を繋ぎながら
愛を語り合うために…。





緑の山々に囲まれた
穏やかな田舎町を訪れる。
窮屈さが全くなく
澄んだ空気が心地いい。

その地に来ると
ふと力が抜け
様々な有難味を
覚え直せる。

緑はいつでも
キツさや冷酷を
忘れさせて
心をやさしく
包んでくれる。

この時勢の機械化に
悩まされていたのも
無かったことにできる。

癒されながら
涙粒を流し
その恵みを
心の底から
感じてくる。

疲れたら再び
その田舎町へ行き
微妙に変わり出す
緑の光景を
写真に収めたい。



薔薇よ、私の心に
甘い光を放って
目覚めさせてくれた。

その独特の香りに
優しげな何かを感じ
本当の私らしさを
気付き直している。

薔薇よ、泣かずに
凛と構えながら
独創性を持ち続ける。

幾つもの難事を
ひたすら通り抜け
その意識を強めては
美しく咲き誇る。

薔薇よ、瑞々しく
朽ちた全てのものを
やさしく滴らせる。

眠っていた想いを
暗闇から引き出し
明くる太陽の光で
大いに覚まさせる。

私の心の友でもある
一輪の芳香満ちる薔薇。
貴女の魅力に肖り
思いきり甦り直したい。

変わらぬ香りで
色艶溢れさせて
もう一度
羽を伸ばしながら
華やいだひとときを
証として遺し始める。