ふわりふわりと 雪が降りだし
辺りの地面 白くする
病んだ心を やさしく包み
そっと柔に 暖める
一粒ずつが 想い和ます

ふわりふわりと 雪が舞っては
いつかの景色 懐かしむ
あの日の夏の 蛍の景色
幻想的な 夢の国
飛ぶ粒雪が いとも可愛や

ふわりふわりと 雪を見つめて
失った恋 悔やんでる
あの人は今 元気だろうか
時勢の中で 気にし出す
よりの戻しを 叶えさせたい

ふわりふわりと 雪に触れては
その冷たさが 目に沁みる
眠らせていた 明くる標を
目覚めさせては 覚えさす
メモを手に取り 物書きなぐる

ふわりふわりと 雪に祈るは
心清らな わびさびを
雑じり気のなき 澄んだ心を
雪の白さに 重ねつつ
待っているのは 春の花々