貴方を想いながら
流した無数の涙を
丸い礫に変えて
一粒一粒
愛の形に築いていく。

この窮屈な現象に
虹色の礫が舞い降り
全ての大地に彩るのを目にし
いつかみた鯱の勇気に
もう一度肖りたい。

透明な礫には
裏表がなく
360度全てを
しっかり見通し
無垢の愛を放つ。

疎遠にしてしまった
意中のあの人を想い
もう一度願いの礫を
ゆっくり積み重ねて
いつかの復縁を祈る。

花弁が礫となって
大地を彩ってくれたら
いいなぁと思い
濡れた土を耕しながら
愛をもう一度考えた。

突然のさようならは
いつか奇跡となって
新しい愛を甦らせる。
それを静かに祈りながら
私は遠くの花火を眺める。

好きになったから
独りで何度も苦しんだ。
苦しんだ数だけ
私は私を見つめ直し
また貴方を振り向かせたい。

あの日の再会が嬉しく
赤信号の間に互いの手を
やさしく握りながら
瞳を見つめ合い
温かい唇から愛を覚えた。

礫が一粒一粒硬いのは
強い心を秘めているから。
夢や希望や愛など
失いたくない想いを
ぎゅっと守り続けている。

風車の高原に咲く向日葵は
東を向けば海へ祈りを
西を向けば小麦色の大地に
言霊の礫を放ちながら
愛と平和を天に祈っている。

愛というものは
勝手では成り立たない。
誰かの心に傾けて
手を差し伸べる事から
スタートでもある。

七ツ星は北の空を
365日回り続け
色とりどりに光りながら
忘れかけた勇気を
もう一度気付かせてくれる。

春爛漫と夢見心地
幼き懐かしさと
成長してからの洗練を
同時に覚え直せ
私らしい女心を引き寄せる。

散った桜の花弁が
地面をやさしく彩り
花弁一枚一枚が
各々の思いを込めた
礫となって空へ羽ばたく。