何気ない道端に
黄色い花弁の
立葵が咲いていた。

白や紫の同じ花が
無数に咲いている中で
一際目立っている。

連なる花弁が
次々と幸運を
惹き付けるみたい。

たとえ、曇や雨にも
澱むことなく
凛と構えている。

この幸運の立葵を
摘んでしまうのは
とても勿体無い。

その地から、あらゆる方角へ
様々な祈りを込めて
花々は今日も咲き誇る。