晴れの日の昼下がり
山の高い位置にある展望台まで
車で登っていった。
エンジンを止めてドアを開け、
手足を伸ばしながら深呼吸をする。

展望台から町並みを眺めながら
一つずつ、子供の頃に目にした
淡いデジャヴを思い浮かべる。

あの町では、どんな家族が住んでいて
どんなお店があるのだろう…?
学校の社会見学のような
心弾ませる懐かしさが
じんわりと思い出を包んでくれる。

こんな時には、決まって…
鳥になり変わって
町並みの真上を舞いたいと
夢見る気分になるのよね♪

夜になれば、同じ展望台が
大きな宝石箱に変身し
数々の灯りの宝石を
美しく散りばめていく。

あらゆる角度で表情が変わる
一面の町並みの景色を見つつ…
人生のスケッチブックに

少しずつ思い出を刻んでいきたい。


~・~・~・~・~・~・~・~


お久しぶりです。

ブログの過去ログを再確認したところ、パート2のみアップして、パート1をアップしていなかった作品があったので、改めて載せました。