1. 立地の良さは「競合の多さ」と表裏一体

都心・駅近はたしかに人気がありますが、

  • そのエリアにどれくらいワンルームが供給されているか
     

  • 近隣の築浅・設備充実物件がどのくらいあるか
     

によって、

自分の物件の優位性は簡単に崩れます。

 


2. 「1ヶ月の空室くらい大丈夫」が命取りになる理由

営業トークでよく聞くのが、

「仮に1ヶ月空室になっても、年間で見れば大したことないです」

たしかに1ヶ月だけならそうですが、

  • 入退去のたびに数週間の空室+広告費
     

  • 家賃を下げないと決まらない
     

という状況になると、

  • 年間家賃収入が想定より1~2割減る
     

  • それでも諸費用とローン返済は変わらない
     

というじわじわ効く赤字パターンになります。

 


3. 「悪いケース」を先に決めておく

購入前にやるべきは、

  • 家賃▲5%、▲10%の場合のシミュレーション
     

  • 1年間で2ヶ月空室になった場合のキャッシュフロー
     

これを試算してみて、

それでも生活が破綻しないかを確認することです。

 


まとめ

  • 立地が良くても、供給と競合次第で家賃は普通に下がる。
     

  • 空室は「ゼロか100か」ではなく、「少しずつ効いてくる慢性的リスク」。
     

  • 悪いケースを先に想定して、その数字を見てから判断するのが、詐欺から身を守る一番シンプルな方法です。
     

すでに物件を持っている人は、

「今の家賃が5%下がった場合」と「2ヶ月空室だった場合」の2パターンを紙に書き出してみてください。

次の記事では、その数字が出た後に取れる選択肢を整理します。