マレーシア航空17便撃墜事件 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

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先週の7月17日夜、私は自分の訓練でシミュレーターに入っていて、火災時等の緊急訓練をしていた。

その訓練から帰ってみると驚くべきニュースが入ってきていた。

乗客283人、乗員15人を乗せたマレーシア航空の旅客機が、戦闘の続くウクライナ東部ドネツクで墜落した、というニュースだ。



私も月末から「超」大富豪オーナーとウクライナへ行く予定になっていたのだが、もちろんこのニュースの翌日、彼がキャンセルをしたのは言うまでもない。

米国の情報当局によると、同機は地対空ミサイルで撃墜されたということだ。過去に全く事例がなかったわけではないとはいえ、同じ民間機を操縦するパイロットとしては恐ろしさで震撼させられたのは言うまでもない。

誰がミサイルを発射したかについては、当局者の間で見方が割れている。
 

数十km、場合によっては100km以上という目で見えない場所の敵を、電波だけを頼りに攻撃する以上、誤って民間機を撃墜してしまうということは論理的にあり得るし、実際にそのような事態は発生してきた。 

1988年には、米海軍の巡洋艦ヴィンセンスが、防空システムでイラン航空655便を撃墜し、乗員・乗客290名が死亡するという事件が起きているし、2001年には、訓練中のウクライナ軍がロシアのシベリア航空1812便を撃墜、乗員・乗客78名が死亡した(ただし、ウクライナ軍は関与を否定)。 

イラン航空655便撃墜事件

シベリア航空1812便撃墜事件


高高度を飛行中の旅客機の場合、ミサイルを回避したり、誘導システムに妨害を掛けるなどの手段が存在しないのはもちろん、ひとたびミサイルの直撃を受けると戦闘機のような脱出装置がないため、ほぼ自動的に乗員・乗客が全員死亡という結果になりやすい。 


この事件の調査は紛争地帯で起きたということもあり、困難が予想される。

同機が墜落したのはウクライナ政府ではなく、反政府勢力が支配するエリアで、ウクライナ側は親ロシア派が航空機のデータやブラックボックスを回収したと主張している。

また、墜落現場の保全に対する懸念もある。
映像には親ロシア派とみられる救助隊員、メディア関係者や市民の姿が映し出されていた。




出発地や目的地によってはこのエリアの上空を飛行する方が燃料や時間を節約できるのであろうが、民間機は紛争地帯上空の飛行は避けるという原則を守るのが一番なのであろう。


エアライン等の運航管理責任者にはもう一度思い出してもらいたい原則だ。


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